7話 昔の友人の中田の場合
幼いころに遊んでいた記憶が蘇る
友達である中田は月詠を嫌っていた
それは月詠があまりに天然だったからだ 無邪気だったからだ
それが優しさと気付いたのは相当後になってからだ 大人になってからなのだ
SNSサイトで見た彼の現状の「しにたい」という言葉も馬鹿にしていた
引きこもりニート6年目の事だ
そんな性格してるからだだ と
しかしそれも大人となって色々な経験をしてから優しさだったと知る事となった
月詠とは仲が良かった
けどその優しさが単に「何も言えない奴」と思っていた
しかしそんな事では無かったのを知るのは
隙間隙間で見える月詠の行動力だった
「こんな事出来るとは思えなかった」
と月詠を褒める言葉が数々あった
中田
「そんな月詠を嫉妬をしていたり感じていた自分に腹を立てたりもした
だから月詠の背中にセミを乗っけて飛ばしたりして驚かせたり
そんなしょうもない事で月詠へと小さな復讐を果たしてた」
そんな自分がやってきたことが
棺桶にいる彼を作ったのだと中田は激しく後悔していた
中田は親から時々
引きこもりニートだという事を聞かされていた
それをこの葬式時に思い出してみて
あれらの苦しみの考えは全部、自分がやってきた事が原因だったのだと思い始めた
それは本当だった
その結晶の数々で、この蛹は出来上がったからだ
中田
「そして俺のこの考えに慰めてくる奴らとの
これから続く思惑にイライラを隠せない
俺が仮にこの後慰めと称してセックスしてくれる女がいるとしたら
月詠はセックスもしていないで全てに後悔を覚えている
その自分達がする事そのものが月詠への相当な侮辱だと
大人だからこそ
分かっているからこそ
後悔しているんだ」
何もかも全て許せない
そんな嫉妬深かった友達中田の夕暮れ時




