武器の秘密
地面をけ飛ばす前にアユさんがスタートすることを確認する予定だった。それは一瞬だった…ものすごいスピードでかけていったのである。なんやあれ!!あんな早い人間見たことないぞ!?漫画か何かかな!?俺も行かないと…思いっきり飛び出してアユさんの場所と、るみかさん、ななの位置も把握するために少し周りを見渡す。あり?意外と広かったてへぺろ。全然わからないや…
らむ汰(潜伏モード)「あまださん危ないです!!」
え?
るみかさんがどこからか放ったであろう魔法弾がおれをかする。あ、あっぶねえええ…!急いで正面にあった岩に身を隠す。やばい、忘れてた…盾が優秀でも主がポンコツだと元も子もないじゃん!!
らむ汰(潜伏モード)「ぷ、ぷくくく…笑」
らむ汰さんがツボっていた。別に避けられなかった惨めな俺に笑ってるわけじゃない。さっきの魔法で髪の毛が一部塵になっててっぺんがきれいな、さい〇うさんみたいになってる。芸人の。もう戦う気が失せたのだが…おれ現実に戻ったらはげた理由言えないじゃん…悲しい人だと思われちゃう…ああ、帰って泣きたい…
すると声が聞こえた、
なな「あ、やばい!!るみかさん!!助けてください!!」
急いで声のほうに走る。ななとアユさんの姿が見えた。アユさんパンチの威力で、勢いよく人が飛んで消えていく。速さと力で攻撃のたびに空気派が生まれていた。
あまだ1「ぐは!!」
あまだ2「いで…!!」
あまだ3「ぐ…!お…」
あまだ4「かは…」
あまだ5「いっひいいんん!!!」あはああん
ななのやつ、おれをバンバン生み出して盾代わりに使ってやがる…あと、最後のやつ完全におかしいよな!?セリフまでコントロールできるようになったのかあやつ…
あまだ「おい、おれで何してるんだ!?やめろ!!??」
なな「天ちゃんを生み出す事が面白すぎて他の練習するの忘れたんだよお!!守るのために必要だから許して!」
るみか「ななさん、そろそろ打つから距離取って!!」
なな「あ、はi…え、ぶは笑笑」
ななは距離をとると、一瞬の余裕ができておれを見たらしい。最後の顔が爆笑していた。くちょー…ななが離れたタイミングでるみかさんの雷?魔法ががアユさんに直撃した。あんなのも出せるのか!?ってかアユさんがやばい!!走ってとりあえずアユさんを岩の後ろまで引きずり込んだ。
あまだ「大丈夫か!?」
アユ「昆布こそ大丈夫?笑笑頭が…あははは笑」
あまだ「マジかよお前余裕ありそうだな…るみかさんの魔法に持ってかれたんだよ!!どうすればいい!!??」
アユ「うーん、ハゲ昆布前線で切り込んでみる?攻撃守り切ってくれれば相手にもすきができるとおもうのだが…」
あまだ「攻撃の作戦じゃなくておれの頭の話だよ!?ハゲ昆布言うな!!それでいいけどさ…」
アユ「よし、じゃあ行くか」
~観戦~
まお「なあ、上からの視点昆布の頭が目立ちすぎなのだが…笑」
りんご「笑笑おなかいたいいい笑」
うーる「これは笑っていいのか、いけないパターンなのか…あまだんが少し可哀そうな気もしなくはない…」
れな「笑っちゃいけない、笑っちゃいけないよ私、ふ、ふふ…笑っちゃだめ!だめ!」ププッ
ポン君「ちなみに、アユさんって本当にどうなってるの…??雷にも耐えるって…」
魔神「ああ、あの鎧は速さと攻撃力、もちろん防衛力も限界値を軽々と超えさせる優れものでのう…体にかかる負担もゼロなのじゃ。掌は硬くなっていて、基本的に攻撃は拳か蹴りじゃのぅ。ちなみに今の雷は流石に痛いと思うぞ。効いているはずじゃ、」
れな「あの、るみかさんって魔法を出す頻度が少ない気がするのですが、これは普通なのですか?」
魔神「うーむ。実はあの武器は主に依存していてのう、るみか氏は魔法を想像しないと、げん氏には届かずに魔法を放つこともできないのじゃ。想像が曖昧過ぎたり、げん氏の持つ魔力のリミッターを超えるとエネルギーが分散してしまって魔法事態生み出せないこともあり、限界値もどこかわからぬのじゃろう。まだ自分以外の魔法を見れていない事も影響していると思うがな、魔法がまだ弱い。」
れな「なるほど…」
まお「あ、ハゲが動いた。」
~~
岩陰から出たときに、るみかさんが裏を取るべく、移動していたことに気が付いた。あっぶない、見つけてよかった!!
るみか「ああ、間に合わなかったかあ…」
少し残念そうに言うと、魔法を唱え始めた。まじかよ。
そして武器の珠が光り始めた。やばい、さっきより早い!
若干しびれていたアユさんをるみかさんから守るように、間に飛び込んだ。あの雷効いてたなやっぱり…。
大きく白い、魔法の槍が放たれた。まじかよ、超怖えぇこれ……!!…大丈夫だ!らむ汰さんいれば余裕!!だ!!蹴散らしてやらぁ……!
盾がブレないようにしっかり構えた。ビビらないように無心を保つ。
目を見開く。槍がガッツリ貫通していたのだ。盾を貫通して、お腹まで刺さっていた。
げん「あはは!!何か貫通したよ!?もろに食らってる笑笑何も出来てないじゃん!?頭はハゲてるけd…」
るみかさんに黙らされたのかなげんは…??にしても、あの武器ムカつくな、ちっ!ハゲにしたのあんた達だわ!!あぁぐゃじぃぃ、髪型で爆笑されだァァあ…!!
血が溢れてくる。とてつもなく痛い…今まで経験したことないくらいに痛い…うぁあ…血を見るの苦手なんだよなぁ…気持ち悪い…ぅう…視界が段々曇ってくる。手足がしびれる。気絶する直前、身体が後ろに倒れていくのと、るみかさんに向かって飛んでいくアユさんの姿がチラッと見えた。
〜観客〜
うーる「え……」
魔神「あはは笑笑笑やっぱり面白いことになったのぅ!ははは!!お腹が痛いわい…笑笑」
まお「え、何で貫通したんだ…??あれ超弱いじゃん!」
れな「あまださん…!大丈夫かな!?」
魔神「いや、あの盾は間違いなく私の知る中で強い盾じゃ。あの小僧が調子に乗って油断したら、面白い事になるかもと思ってわざと言わないでおいたのだが…あの盾は感情の強さやタイプで様々な効果を発揮するのじゃ。恐らく今無心を保とうとして、盾が効果を発揮しないまま槍が貫通したのじゃ。」
りんご「あ、あのぅ、あまださんもうすぐ死ぬんですけどあれ放置ですか??」
魔神「おっと!忘れそうじゃったわい!人間はすぐ死ぬのじゃった!」
〜ぽん君視点〜
あまだんの盾を、魔法の槍が貫通し、お腹も突き刺した。槍は消え、穴の空いたあまだんの身体から血が垂れ流れた。アユさんはそれを驚きながら確認した後、我に返って踏ん張り、るみかさんに向かって飛んでいく。拳に力を込めて、るみかさんの目の前まで接近した…!
ドカンッ
るみかさんが長い距離、飛ばされて、画面から急いで追ってみると、恐らくるみかさんが当たったであろう岩からは砂煙が出ていた。す、すごい……
が、るみかさんは少しボロボロになりながら、煙の中から出てきた。あの短時間でバリアでもつけたのか…?まだ割と動けそう…?どうなるんだろうか…
〜〜
目が覚めた。観戦席に横にならせてくれているようだ。目を開けると、れなさんとうーちゃんが大丈夫?と心配をしてくれていた。なんて暖かいのだろう…!!
魔神「おう、起きたか。そろそろ試合終わるぞ。」
りんご「あまださん!すごいよ…!魔神さんが一瞬で身体と髪の毛を復元してくれたよ、よかったね!」
はっ!?髪の毛!?ある!!!まじで!!??やった!!まじか!!
あまだ「きたぁぁぁあ!!!おれの髪いぃぃぃいいい!!!!あっぶねぇええええ!!!ありがとう!!!!!」
まお「ちょっとうるさいぞー、昆布ー。」
あまだ「あ、え、すみません()」
画面に釘付けのぽん君を発見する。
ななとるみかさんを相手にするアユさんの姿があった。やはり、るみかさんの魔法の規模と素早さが段々と上がっているようで、かなり自由に、魔法を解き放っている。ななもおれの具現化をやめてくれたようだが、恐ろしいものを生み出していた。鎧姿のアユさんのコピーだ。20秒くらいでどんどん消えていくが、アユさんに追いつけるスピードで少しずつ、クローン(?)達はダメージを与えている。るみかさんは色々な種類と威力の魔法を試すようにたくさん放ち、アユさんの体力にも限界が見えてきた。動きが鈍くなりつつある…これ…きついな………俺何もしてないじゃん……ん?ってか、あ!!
あまだ「おい、おれの盾どうなってるんだよ!?」
〜〜
盾の使い方の説明は一通り聞いた。あの悪魔やろう絶対許さん。神に滅ぼされるがいいわ。
あの後、アユさんは不利な状況でどんどん体力を削られて行き、崩れ落ちてしまった。魔神はこれはまたすごくて、りんの言ったとおりに、一瞬で回復や処置をしていた。ステージの岩も形を戻していたのだ。うーん、こいつやっぱり強そうだな…
魔神「練習も終わったのぅ…では、最初の場所に送り込むとするかのぅ。準備はできたかの?」
なな「はいっ!はい!魔神さんと戦ってみたい!!ほんとは力が戻ってなくて外に出れないだけじゃないのぉ??」キラキラ
あまだ「えっ、あっ、ちょまて」
らむ汰「…!!結構面白そう…!」
魔神「ほう…!!いいだろう、久しぶりに身体を動かすしのぅ…!4対1でどうかのぅ…?」
るみか「だ、大丈夫かな…」
げん「…………」
いやぁー、疲れまちた!!筆者眠いです!今回も楽しめたら何よりです!後書きはすくなめです、すみません()
じゃんけん!!ぽん!!
アユさんパンチ!筆者の勝ち!