憂鬱な月曜日
今回のテーマは幽霊です。
思いつきで書いたので自信はありませんが、よろしくです。
心霊現象などをしんじているだろうか?
ポルターガイスト現象やラップ音といったものが代表的であり、他にも心霊写真や心霊スポットなどさまざまなものがあるが、俺はそういう類を全く信じていない。
霊感というものもないし、そんな類を信じたところでメリットなんてなにもないため信じないようにしている。
もちろん、自分がそういう体験をしたら信じるが、あいにくそういった経験はない。
今日もまた、学校にいかなければならない。
昨日まで日曜日で休みだったため、行くのが憂鬱だ。
ホントに月曜日って鬱だよね!
はぁ…。行きたくねぇ…。
そんなことを言っていても時間は刻一刻と過ぎていくわけで…。
意を決して着替えおわると、ドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞー!」
ドアを開け、誰かが入ってくる。
「おはよう♪お兄ちゃん♪」
「おう。おはよう。」
部屋に入ってきた妹の彩音に挨拶を返す。
「ご飯出来てるよ?」
「おう。サンキュー!」
下の階に降りてリビングのドアを開く。
するといい匂いがした。
「今日も美味そうだな。」
「えへへ~♪」
「さてと、じゃあいただきます。」
彩音が作ってくれた飯を食べ終わり、早めに家を出る。
その足で隣の家に向かい、玄関のチャイムを押すと見慣れた人物が顔を出す。
「あら、おはよう~!佑樹君!」
「おばさん、おはよう!あいつは?」
「いつも通りよ…。」
そう言っておばさんは肩を竦める。
「そっか…。じゃあ起こしてくるわ…。」
「お願いね~。」
家にお邪魔し、二階に向かう。
さてさて、俺の幼馴染みさんは今日もまだ寝てんのか…。
部屋の前でドアをノックしてみるが返事はない。
「入るぞ-!」
ドアを開け、部屋に入ると、案の定、まだ気持ちよさそうに寝ていた。
こんな幸せそうな顔をして眠っているのを起こすのは少々気が引けるが、このまま寝かせるわけにはいかない。
何せ、今日は平日だからな。
しかも月曜日。
何としてでも起こさなければならない。
「おーい!起きろ-!」
反応なし…。
「おーい!!起きろって!」
「んぅぅ…。」
少し身じろぎしたがまたすぐに寝息が聞こえてくる。
しょうがない…。
俺はイヤホンを取り出し、こいつの耳につけると、前にダウンロードした心霊系の男の声を流した。
そして…
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
効果てきめん!跳ね起きた。
「よう。おはよう。春菜。」
飛び起きた幼馴染みの岸野春菜におきまりの朝の挨拶をする。
「え?おはよう…佑樹…って!やめてって言ってるじゃん!その起こし方!」
「お前が起きないのが悪い。」
「むー!」
「はいはい。早く起きろよ。遅刻するぞ。」
「わかった…よいしょっ。」
「じゃあ、着替えたら下に降りてこいよ?」
「わかった~。」
下に降りるとおばさんが朝食を作っていた。
「あ!春菜、起きた?」
「起きたよ。」
「そう。いつもごめんね~…。」
「いいって!いつも夕飯、ご馳走になってるんだし。」
「気にしなくていいわよ~!」
「ありがとう。」
俺の両親は今、デザイナーの仕事で海外におり、年に一度しか帰ってこない。
そのため、朝は彩音が作ってくれるが、平日の夜と休日の昼と夜はここで一緒にご馳走になっている。
ちなみに春菜の父親も両親と同じ会社のデザイナーなので海外にいる。
その後、春菜が下に降りてきて、朝食を食べた後、一緒に学校に向かう。
「それじゃ、お母さん!いってきまーす!」
「おばさん、いってきます!」
「はい!いってらっしゃーい!」
春菜の家を出ると家の前に彩音が立っていた。
「おう。待たせたな。」
「大丈夫だよ~!あ!おはよう、春菜ちゃん!」
「おはよーう!彩音ちゃん!」
「じゃあ、学校行くか!」
「うん!」
いつもの三人で気合いを入れて学校に向かう。
今日も平和だ。
でもやっぱり月曜日は憂鬱だった…。
とりあえず一話でした。