Stage1-☠ バトルⅠ vs【キコリン】/謝罪
《浩一郎ビジョン》
――魔物【キコリン】が現れた!▼
勇者浩一郎はどうする?
>戦う 逃げる
勿論戦うに決まってるだろ!
勇者浩一郎はどうする?
>攻撃 防御 魔法 戻る
攻撃は最大の防御だ! 行くぜ!!
勇者浩一郎の攻撃!▼
ビシッ
【キコリン】に19のダメージ!▼
【キコリン】の攻撃!▼
【キコリン】は木材を投げつけてきた!▼
バキャッ
勇者浩一郎に4のダメージ!▼
HP:46
くっ……なかなかやるな……。
賢者はどうする?
>戦う 逃げる
無論戦うぜ。
賢者はどうする?
攻撃 防御 >魔法 戻る
ここはやはり、賢者の特性を生かして魔法攻撃だ!
賢者はどうする?
>ファイア
フレイム
アイス
アクア
サンダー
エレクトリック
クラッシュ
ダークネス
ボンバー
▶次へ
ここは取り敢えず、『ファイア』で様子を見るか。
賢者の攻撃! ファイアを詠唱した!▼
ボウッ
【キコリン】に22のダメージ!▼
【キコリン】を倒した!▼
経験値:5 お金:10▼
よし!! 一体目の魔物を撃破したぞ!
俺達はまた、先へ進んだ。
《祖母ビジョン》
なんだかよく分かりませんが、浩一郎は樵の方に向かってヒノキノボウを振り回し、ついに当ててしまいました。ああ、謝らなくちゃ。
「ごめんなさい、大丈夫ですか? ほら、浩ちゃんも謝って!」
しかし浩一郎は、聞こえていないかのように樵の方を睨みつけています。
「ちょっと、浩ちゃん? どうしたの?」
浩一郎は返事をしません。それどころか、「行け、ケンジャのファイアだ!」などと意味不明な事を言っています。最近の中学生はこんなものでしょうか。
「よし、倒した!」
浩一郎はいきなり叫びました。わたしも樵の方もびっくりしたのですが、浩一郎は「よし、先に進むぞ!」とか言ってずんずん進んでしまいました。
わたしは、樵の方に何度も謝りながらあとを追いました。
さあ、いよいよRPGじみてきました。