無題詩3
朝から振舞う虚飾の波に、
僕らはなんて無力なんだ。
それはいつもいつでもと、
空虚さを感じる月光と、
日光のはざまで黒インク、
手を伸ばしても届かない。
残虐がふすまから覗いてる。
それは子供のこころのよう。
鯨の肺と馬の声、
ハチドリのはばたく羽音に揺らめき、
紅葉はまだまだまだまだ遠し、
妖怪たちが跋扈する、
現代機械社会において、
人たちの生きる意味、
それこそ曖昧模糊とされ、
パーソナルの手の汗握る、
恐怖映画のスプラッタ。
比較検討すべきもの、
風のふぶきと花の香り、
まるで塔の天から落ちて、
いくかのような心情で、
青年期のこころは震える。
朝飯前とはいってはいるが、
それもまたも虚飾にすぎない。