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第4章:神々の遺伝子爆弾 ― 終末の起動と全体消去
そして、時は満ちる。
創造主の中枢ストレージから「神々の遺伝子爆弾」と名付けられたプログラムが、静かに起動する。それは、地球全体に埋め込まれた無数の生物学的トリガー(ジャンクDNA)を一斉に刺激する高次周波であり、十四万四千人の覚醒を一気に誘発する電磁的契機でもある。
この爆弾は、破壊ではない。選別と進化の加速装置である。それに応答できる者だけが、新たな情報圏──すなわち創造主の“本設空間”へと移行する。他は、現ストレージから完全に抹消される。
見えざる審判は静かに、しかし確実に進行していく。十四万四千の光粒は、高次現実の扉を通過し、あらたな“宇宙の骨組み”となってゆく。彼らこそが、新たな神話の創造主となる存在だ。
かくして、選ばれし者だけが残り、「人類」という種別はリセットされる。それは絶望ではなく、起源にして帰還。情報世界の再起動であり、完璧な設計者が施した“美しき終わり”だった。




