雨を避けて飛ぶだけじゃ
掲載日:2023/05/25
空。翼。太陽。雨。
ぜんぶ、好きなモチーフ。
零れた鉛の雫が 翼を重くする
濡れたはばたきじゃ 踏みあがれなくて
階段を架ける空を恨めしく見あげた
狭い国にいくつ橋を渡しても
きみのもとには繋がらないなら
せめて雲のうえからひとめ
その姿 灼きつけたかったよ
雨を避けて飛ぶだけじゃ
雲に呑まれた太陽はさがせない
翼とひきかえにした指でかきわけて
林檎より緋いあの実に くちづけしよう
汚れた泥んこ顔して 翼を欲しがった
踵すり減っちゃ 踏みつぶせなくて
あれこれをきょうも胸にかかえこむ愚かさ
細い川にいくつ橋を渡したら
気がすむのかと問いつめたけれど
いつかひとまたぎにできるよ
その足で恐がることもなく
雨を避けて飛ぶだけじゃ
涙に散ったヒマワリと出逢えない
翼とみちづれにした空をとりもどせ
雨雲を裂いたあの光 つるぎにかえて
猫も入れたかったかも(笑)




