呪法師のススメ 〜呪に偏見を抱くのは勝手だが、俺をそこらの素人と一緒にされては困る〜
人が生まれつき〝天職《ギフト》〟と呼ばれる力を持つ世界。
勇者、聖女、剣聖、賢者、守護者、預言者……英雄の素質を持つ〝天職〟持ちがほんの一握り生まれる中、多くの人間は平凡な、魔術士や剣士、あるいは農夫や狩人といったごく普通の天職を得て、己の分を弁えた暮らしを送っていた。
そんな世界の一角で、一人の男が班《クラン》から追放された。
名をラグナという彼は、【呪】を使って様々な事ができる〝天職〟を得て生まれてきた。しかし傍目からは何もしていないように見える、あまり印象の良くない男であった。
そんな彼を疎ましく思った班の全員が、一斉にラグナを断罪し追い出したのである。
ラグナは多少嫌がったものの、割とすぐに頷き班を出て行った。「〝契約〟を反故にすると罰則があるぞ」という捨て台詞を残し、ラグナは班の面々の前から姿を消した。
鬱陶しい男がようやくいなくなった、と喜ぶ班の面々。
だが、彼らは知らなかった。
ラグナの〝天職・呪法師〟が持つ絶大な力を……それが班にどれだけの恩恵を与えていたのかを、がどれだけ班の危機を救ってきたのかも。
気付いた時には、もう遅いのだ。
※アルファポリスにも投稿しています。
勇者、聖女、剣聖、賢者、守護者、預言者……英雄の素質を持つ〝天職〟持ちがほんの一握り生まれる中、多くの人間は平凡な、魔術士や剣士、あるいは農夫や狩人といったごく普通の天職を得て、己の分を弁えた暮らしを送っていた。
そんな世界の一角で、一人の男が班《クラン》から追放された。
名をラグナという彼は、【呪】を使って様々な事ができる〝天職〟を得て生まれてきた。しかし傍目からは何もしていないように見える、あまり印象の良くない男であった。
そんな彼を疎ましく思った班の全員が、一斉にラグナを断罪し追い出したのである。
ラグナは多少嫌がったものの、割とすぐに頷き班を出て行った。「〝契約〟を反故にすると罰則があるぞ」という捨て台詞を残し、ラグナは班の面々の前から姿を消した。
鬱陶しい男がようやくいなくなった、と喜ぶ班の面々。
だが、彼らは知らなかった。
ラグナの〝天職・呪法師〟が持つ絶大な力を……それが班にどれだけの恩恵を与えていたのかを、がどれだけ班の危機を救ってきたのかも。
気付いた時には、もう遅いのだ。
※アルファポリスにも投稿しています。
000:追放・縁切
2022/07/17 18:51
(改)
001:天職・清々
2022/07/17 20:49
(改)
002:偏見・嫌悪
2022/07/18 19:00
(改)
003:本職・奴隷
2022/07/20 18:57
004:奴隷・上書
2022/07/21 22:06
005:不穏・策謀
2022/07/23 22:02
006:賞賛・臍曲
2022/07/26 21:22
(改)
007:交渉・契約
2022/07/28 12:48
(改)
008:飯屋・腹拵
2022/08/01 20:47
009:悶着・罰降
2022/08/02 19:00
(改)
010:畏怖・善悪
2022/08/07 09:18
(改)
011:豹変・転嫁
2022/08/08 19:03
(改)
012:仕事・意義
2023/01/10 12:51
013:歯痒・無欲
2023/01/10 13:04
014:再会・想起
2023/01/10 18:00
015:拒絶・忠告
2023/01/10 19:00
016:感謝・急襲
2023/01/10 20:00
017:追憶・父母
2023/01/10 21:00
018:客人・潮時
2023/01/10 22:00
019:追者・王決
2023/01/10 23:00