耳鳴り
明日からはいつも通り、
平日7時~7時半の間。
休日8時~8時半の間の投稿予定です。
※あくまで予定です!!
「..............」
今日は何時もより酷いな.......。頭の奥できぃんと言う音が鳴り響き、思考を掠める。何時もはもう少しマシな部類なのだが、なんだか今日はすこぶる酷かった。全然思考がまとまらない。
気を落ち着ける為に、クラシックを流す。穏やかなピアノの音が耳鳴りと同じく脳裏を流れる。でも収まらなかった。むしろ酷く悪化して、頭痛を引き起こす。なんだか吐き気も沸き起こって来る。最悪だ。
「母さん..............」
「どったの!?」
私は部屋を出るとリビングまで降りた。ダイニングと一緒になっているため、食事用のテーブルと四足の椅子。その隣に大きなソファがある。母さんはそこでパラパラと雑誌を捲っていた。平和な午後の一時。しかし私の顔を見るなり飛び上がり、こちらに駆け寄ってきた
立っていられなくなり、その場で膝を付く。頭痛が耳鳴りが、全く治まらない。頭を抑えるなり、床に突っ伏すと、浅い呼吸を繰り返す。
「頭が..............痛くて.....................」
死にそうな声でそう言うと、足音が遠くに行く聞こえてきた。どうやら薬を取りに向かったらしい。よろよろとソファに横たわると母が薬を持ってくるのを待っている事しか出来なかった。
前回は目に飛んだ子の話でしたが、今回は耳に飛んだ子のお話。
そして『普通の』子。
良いかい、凛。これが普通の反応なんだぜ?
作者は凛に、ガン飛ばされてます.......。