第5話
キャラメイクになります。
説明等があるので長くなってしまいました。申し訳ないです。
また真っ白な空間か…
いつの間にか背後の襖は消えてるな。
急に目の前で光が集り、人の形を取り始め…一気に光が消えたそこに居たのは
クラシカルなメイド服を着た、銀の髪を頭の上でまとめた少し冷たい印象の美女だった。
『ようこそEvolving World Onlineへ。貴方の来訪を心より歓迎致します。
私は貴方のお手伝いをするAIのニーナです。よろしくお願いします』
「あ、あぁ。よろしく」
『それではキャラクター作成を行います。まず最初に貴方のお名前をどうぞ』
これがAIか…時代ってすごいな、違和感ないぞ。
っと今はそこじゃない
ええと名前か…昔使ってたやつでいいか
「シェイド」
『重複を確認します…重複なし。決定でよろしいですか?』
「あぁ」
『畏まりました。では次に種族設定をお願いします』
その言葉と共に俺の前にはそれぞれの種族名と特徴が並んだ。
◆ヒューマン
苦手な物はないが、突飛している物もない。
特徴がないのが特徴。全体的に成長は早め。
◆エルフ
耳が長い人間に似た種族。美形であり、痩せ型で色白なのが特徴。
器用で魔法に優れる反面、打たれ弱い。
◆ドワーフ
背が小さく筋肉質。男は髭が濃く、女は幼女体型。
手先が器用で力持ち。ただし足は遅い。
◆獣人
身体に動物の特徴(耳、角、尾)を持つ人型の種族。
体力が多く、素早い。魔法を苦手とする。
(例外として狐の獣人は体力が低いが魔法を得意とする。)
最も種類の多い種族。
ふーむ…
俺はのんびり楽しめればそれでいいし
でもファンタジー感は楽しみたいから、エルフにしてみるか。
「じゃあエルフで」
『畏まりました』
『次にクリエイト・スキャン・リアルスキャンの3種類からお選びください』
「リアルスキャンで頼む」
『畏まりました』
さっきの和室に居たときの俺…のマネキン(パンイチver.)が目の前に出来た。
身長は確か…172だったか?一応鍛えてるからそれなりにガッシリしてる。
何かクラスのやつらが細マッチョとか言ってたな…
『アバターの変更を行ってください。髪型、髪色、瞳の色の変更が可能です』
頷いたら設定ウィンドウが現れた。
とりあえず前髪は眉くらいで自然になるように流して…
髪色は黒のままで、黒髪エルフも面白いしな。
目の色を濃い紫色にして、あとは髪伸ばしてみるか?
どうせなら腰位まで…おお、中々別人になったな、これでいいだろ。
「これで」
『これでよろしいですか? なお服装は全員同じです』
俺の身体がさっき変更した姿に、茶色いシャツにズボン、ブーツを身に着けた格好になった。
まさに駆け出しと言わんばかりの格好だな。
妙な動きにくさがあるのが気になるが…
「頼む」
『畏まりました。では現在のステータスを表示させます』
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【名前】シェイド
【種族】エルフ
【レベル】Lv.1
HP :2440
MP :1890
STR :153
VIT :122
INT :189
MIN :136
DEX :166
AGI :159
LUK :300
BP:15
SP:10
【固有スキル】
《精霊魔法》《森の友》
【通常スキル】
【称号】
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これが俺の能力値ね・・・
固有スキルはその種族の生まれつきの能力だったかな。
『なおヒューマンの平均ステータスがこちらになります』
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人族平均
Lv 1
HP 600
MP 300
STR 30
VIT 30
INT 30
MIN 30
DEX 30
AGI 30
LUK 20
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・・・…うん、俺は何も見なかった。
「えーと…ステータスと称号について教えてくれ」
『ステータスですが、このようになります』
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HP :生命力
MP :魔力
STR :物理攻撃力
VIT :物理防御力 ×20 でHPの最大値
INT :魔法攻撃力 ×10 でMPの最大値
MIN :魔法防御力
DEX :生産成功率、命中率
AGI :素早さ、回避率
LUK :クリティカル、レアドロップ率
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なるほどな…
『称号は条件を満たすことで入手出来ます。特殊な称号でスキルを入手する場合もございます。
これらは正式サービス開始に表示されますので、今は空欄となっています』
「うん、大体分かった」
『ではBPを振り分けてください。運はBPでは上げられません』
BPでは…ね…
まぁ収まりの良い感じにするか。
「これで」
『畏まりました。では現在のステータスを表示します』
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【名前】シェイド
【種族】エルフ
【レベル】Lv.1
HP :2500
MP :1900
STR :155(+2)
VIT :125(+3)
INT :190(+1)
MIN :140(+4)
DEX :170(+4)
AGI :160(+1)
LUK :300
BP:0
SP:10
【固有スキル】
《精霊魔法》《森の友》
【通常スキル】
【称号】
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『こちらでよろしいでしょうか?』
「それで頼む」
『畏まりました。それではメニューの説明をさせていただきます』
てっきりキャラ作成だけだと思ってたが、ちゃんと説明もあるんだな。
ある程度は予想がつくが何か間違えても困るし、しっかりと聞いておこう。
『メニューは口に出して頂くか、思考操作でもご使用いただけます。
なお選択なども思考で可能です。実際にやってみてください』
思考か…さすが電脳世界
『ではまずはステータスを開いてください』
ステータス…
さっき見たステータス画面だな。
下には装備項目と着用中の装備…
【初心者】とついた上下の服とブーツがあった。
『こちらではステータスと装備の確認が出来ます。
クローズと口に出してもらうか、思考で画面を消せます』
クローズ…
ウィンドウがフッと消えた。
『次にイベントリを開いてください。』
インベントリ…
今度はマス目があるウィンドウが開いた。
『インベントリは同じ物なら1マスで最大99個入ります。
ただし装備品は1マスずつカウントされます。重量制限はありません。』
なるほどな。見た感じマス目もそこまで多くないから上限はありそうだ。
『次にスキルを選択してください』
スキル…
【戦闘】【魔法】【生産】【趣味】と書かれたタブのあるウィンドウが開いた。
『スキルでは所持スキルの確認や、SPを消費してスキルを取得出来ます。
種族やステータスで消費SPは変化します』
一律じゃないのか…確かに個性が出そうだな。
『次にフレンドを開いてください』
フレンド…
名前・レベル・ログイン状況と書かれたウィンドウが出てきた。
『フレンドでは登録したプレイヤーの状態が見れます。
また、個人メールやチャットなどが可能です』
便利だな…
『次にオプションを開いてください』
オプション…
項目が多いウィンドウが開いた。
『オプションはあらゆる設定が可能です。今のうちに設定をしておくことをオススメします』
「特に設定した方がいいのはどれだ?」
『まず痛覚設定です。攻撃された時に感じる痛みの強さになります。
クリエイトとスキャンは0~100があり、リアルスキャンは50~100となってます。
数値が高くなるほど痛みはリアルになります』
話を聞きつつ項目を探すとすぐに見つけた。
試しに100にしてみるか…
お?動きを阻害されてる感じがなくなった、これにしとこう。
『そして描写設定です。倒された敵は光の粒子になりますが、
敵に攻撃時や攻撃を受けた際の血の表現をそのままにするか、虹色に変えるかを選べます』
ふむ、つまりはグロ表示関係か。
特に何とも思わないから血のままでいいかね。
『終わったようですね。設定はいつでも変更が可能です』
「わかった」
『最後はログアウトです。これはゲームをやめることが出来ます。
現在はキャラクター作成中なので選択不可になってます』
まぁ、そのままだったな。
『これで終了です。正式サービスは明日の午前9時に開始となります。お疲れ様でした』
「あぁ、色々とありがとう」
『何かありましたらGMコールをご使用ください。シェイド様のご活躍を楽しみにしております』
ニーナの綺麗なお辞儀を見ながらまた意識が薄れてく・・・
頭にかぶったギアを外して一息つく。時間は…全然経ってないな。
そういえばゲーム内では時間が加速してるんだったか?
とりあえず姉さんたちへの報告は明日の朝でいいかな
今日はもう寝よう。
まだ他にも説明等がありますが、本編を進める中で少しずつ出して行く予定です。