第16話
ちょっとした現実側(お昼ご飯)描写とゲーム内です。
ラブコメは良くわからないのでこんな感じになりました。
追記:MAXをMasterに変更しておきました。
ギアを外して横に置いてから、大きく背伸びをする
やっぱり身体が固まってるなぁ。
軽くストレッチをして体を解していく
終わったらベッドを綺麗に整えて…と。
あ、勇気に連絡するの忘れてたな。
携帯にメールが大量に…全部勇気か…
お詫びと合流する場所と時間を書いて送ると、了承の短い返事が帰ってきた
あとでちゃんと謝らないと。
確か、メールや電話がきたら見れるように出来るんだったか?
また気付かなくても困るし、やっておこう。
あとパソコンも確認…すると全員参加のチャットに美月のメッセージが
『炊飯器のスイッチ入れ忘れてたみたいで…ちょっとログイン遅くなりそう』
なんとも美月らしいな
ふむ…ご飯は多めに炊いてあるし、声かけてみるか。
「うちで食うか?多めにあるから問題ないけど」
『え、いいの?』
「あぁ、待ってるよ」
『分かった、ちょっと待っててね』
来客用に着替える…必要はないか
顔を隠す必要もないから、髪も後ろに流したままで良いし。
さて、テーブルの用意と後は…サラダでも作るか
キャベツと人参を千切りに、玉ねぎを薄切りにして小さめのビニール袋に放り込み
塩を少し加えてしんなりするまで揉んでから、水気を絞ってボウルに入れる。
後は少量のサラダ油に砂糖と酢を少々、ドライパセリを入れて混ぜるだけ
これだけで簡単コールスローの出来上がり。
まぁパセリは好みでいいんだが
出来ると同時にインターホンが鳴ったのでドアを開けると
いつもの三つ編みに眼鏡姿ではなく
波打つ髪に、前髪を可愛らしいヘアピンで止めたワンピース姿の美月が居た。
「いらっしゃい」
「お、お邪魔します」
小さく縮こまりながら入ってくる美月。
さっきまで違う色彩で見てたから若干違和感があるな…
それにしても
「そんなに緊張しなくても良いと思うんだが」
「だ、だって男の子の部屋入ったことないし…」
なるほど、それで落ち着かないと…
「俺もこの前、美月の部屋に入ったのが初だぞ?」
「え、そうなの?」
「あぁ、姉さんたちはカウントしてないけど」
「ふふ、そうだね」
少しは緊張も削げたかな
部屋をキョロキョロと見回して
「綺麗にしてるね」
「物が多いのは落ち着かなくてな」
「そっか」
会話しつつキッチンの方へ
「あ、カレー苦手か?」
「ううん、大好きだよ」
「それは良かった」
誘っておいて苦手だったら大惨事だな
「何かお手伝いすることある?」
「後は盛り付けるだけだから、座って待ってな」
「うん、わかった」
ご飯とカレーをよそった皿と、小皿に盛ったコールスロー二人分をお盆に乗せて…
あと冷えた麦茶もあったな、ピッチャーとグラスを2つ乗せてからテーブルに運ぶ。
「おまたせ、熱いから気をつけてな」
「うん、美味しそう!」
目の前に並べてやると、目を輝かせる美月
自分の分も並べて、対面に座る。
「「頂きます」」
手を合わせてから食べ始める。
やっぱりカレーはうまいな、食材次第でバリエーションが変えられるのも楽しい
サラダは冷やしてないが、カレーが熱いから丁度いいかな
麦茶も冷えてるし。
美月の方は…幸せそうに食べてる
作り手冥利に尽きるな。
程なくして揃って食べ終える
「ごちそうさま!」
「お粗末様」
「すごく美味しかった!」
「それはなにより」
満面の笑みでそう言ってくれる
自然と俺も笑みを浮かべていた
やっぱり人に喜んで貰えると嬉しいものだな。
「そ、そういえばこの後どうするの?」
どこか焦った様子の美月が聞いてきた
「そうだな…俺は勇気とゲーム内で合流かな」
「えと、宮下くん?」
「あぁ、特典コードもらったし、向こうで会うつもりだったんだが」
「そうなんだ」
「設定するの忘れてて連絡に気づいたのがさっきな訳だ」
さっきの大量のメールを見せると、若干顔を引き攣らせていた
やっぱ多いよなこれ…まぁ俺が悪かったんだが。
さて、洗い物するか。
俺が食器を持って立ち上がると、美月も食器を持ってきてくれる
有り難いな、朝陽だとそのまま放ったらかすし。
「ありがとうな」
「ううん。ご馳走になったし、片付けはお手伝いさせて?」
「分かった、じゃあ洗った物を拭いてくれるか?」
「うん、拭いた物はどこに置く?」
「そこの台の上に置いてくれればいいよ。あとで一気に仕舞うから」
「わかった」
そのまま雑談しながら片付けを進める
手際良く進められたから、随分と早く終わった。
「おかげで早く終わったよ」
「ううん、こちらこそご馳走様でした」
「それじゃ、また向こうで?」
「ふふ、そうだね。また向こうで」
美月を玄関先まで見送ってから部屋に戻る。
食休みは片付けや雑談で取れたから大丈夫だな
ギアをかぶってまたブランケットをかけて、と。
「スタート」
ある程度見慣れた和室でかるたを選び襖へ
やはり眩しいので目を閉じる。
目を開けるとそこには見慣れない天井が
あぁ、そういや部屋でログアウトしたんだったな。
起き上がってベッドに座ると、フラニスとウェネルが嬉しそうに頭に乗ってきた
アクシアとエルテラも嬉しそうに左右の肩に乗った。
まだ眠そうなニクスがくっついてきたので撫でる
また寝そうなくらいうとうとしてる。
「俺は外に出るけど、ここで寝てるか?」
「きゅうきゅ」
眠そうにしながらも首を横に振っての返事に
苦笑しつつ抱き上げてから片腕で支える。
そのまま部屋を出ると1階から声が聞こえてきた
階段を降りると、アリアとヴォルフがソファで寛いでいた。
「「おかえりー!」」
「ただいま?」
何か変な感じだな
テレビには…見知らぬ人たちが巨大狼と戦闘してるところが映し出されている。
聞いてみると、リアルタイム配信を見ているそうだ
後は動画なども見れるが、リアルの番組は見れないとか
さすがにスポンサー関連が面倒だったんだろうな。
「お兄ちゃんどっか行くの?」
「あぁ、ちょっと友人に会ってくる」
「夜だから混み合ってると思うぞ!」
何でも夜だと出てくるモンスターが変わる上に、少し強化されているとか
その分街が賑わってるだろうとのこと。
変なのに気をつけないとな…
あぁ、そういえば
「これ、兄さんたちにも渡しておいてくれ」
そういって複製したホームキーを渡しておく
頷きながら嬉しそうに受け取ってくれた。
「じゃあ、行ってくる」
「「いってらっしゃい!」」
ゲーム内で色彩の違いはあるけど…家族に見送ってもらうのは嬉しいな。
玄関から出ると、冒険者ギルドの中に出た
あぁ、この仕様忘れてた…
盛大に注目を浴びてるが…無視だな、うん。
さっそく外に出て、朝より人の増えた街中を歩いて噴水広場へ向かう。
夜だというのに活気のある街だ
ちなみに歩くのに不自由はしない
周りが道を開けてくれるからな…なぜか知らんが。
待ち合わせ場所である噴水広場に辿り着き、等間隔に置いてあるベンチに座る。
ニクスを膝に移動させて撫でてやると、すぐに眠り始めた
それを見てエルテラがニクスにくっつき寝る体勢に
フラニスは人混みに飛び込み、ウェネルは家々の上を飛び
アクシアは噴水に飛び込んで行った。
自由だな
元から縛り付ける気はないが。
ピコンッ
[称号『魅了する者』を取得しました]
…うん…時間はまだあるな
いい加減ステータスを確認するか…
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【名前】シェイド
【種族】エルフ
【レベル】Lv.6
HP :2500
MP :1900
STR :155
VIT :125
INT :190
MIN :140
DEX :170
AGI :160
LUK :300
BP:25
SP:20
【固有スキル】
《精霊魔法》《森の友》
【通常スキル】
《投擲Lv.2》《蹴技Lv.5》《採取Lv.4》《疾走Lv.2》《跳躍Lv.3》
《テイムLv.1》
【Master】
《精霊言語 》《軽業》
【EXスキル】
《神眼》
【称号】
『創造神の加護』『精霊の親愛』『友誼を結ぶ者』
『魅了する者』
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…レベル6か…早いのかどうか分からんな。
Masterは…えーとヘルプ…
[Masterはレベル上限に達したスキルと上限が無いスキルが入るところです]
[ただし特殊スキルは含まれません]
ふむ…まぁ良いか、次にステ振りどうしようか。
んー…ステータスの中では低いVITでいいかな?
スタミナが上がるはず…数値化じゃなくてバー表示だけだから多分だけど
マスクデータとかアリアが言ってた気がする…
高ければバテにくいってことでいいよな。
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【名前】シェイド
【種族】エルフ
【レベル】Lv.6
HP :3000
MP :1900
STR :155
VIT :150(+25)
INT :190
MIN :140
DEX :170
AGI :160
LUK :300
BP:0
SP:20
以下省略
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これでよし
ええと、固有スキルの詳細は…
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《精霊魔法》
精霊に力を貸して貰える。
精霊を認識していなければならない。
精霊の属性と一致する属性があれば強化される。
《森の友》
森の中に居る時ステータス中アップ。
森の中で迷う事が無くなる。
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精霊魔法は何となくわかるから良いとして
さり気なく便利なスキルだな森の友。
迷いの森とかあってもおかしくないしな…
採取した物の鑑定は…何か作るときで良いか。
インベントリの中身は時間が止まってるみたいで、腐ることはないしな
…やっぱりアレ確認しないとかなぁ…
スキルに関しては書いてると混乱するので、上限と成長途中を分けました。
成長中の間にカンストがあると見づらくて仕方なかったもので…
MAXにしたのは単に他の単語が思いつかなかったからです!!
追記:MAXをMasterに変更しておきました




