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オッチャンの優しさは少女誘拐に繋がる。

投稿遅くてすいません…

美少女になった涼太クンの1分足らずで分かる前回あらすじ!!

女神様からメモを貰って後々読んだらメチャクチャ腹立つ内容で破り捨てそうになったよ!ニコッ!(^ω^)

以上!!説明終わり!!何やってんだろ…オレ…



「あの女神のメモ想像以上に体力使った…ってか腹いせで異世界来させる女神って…」

のそのそと猫背で歩きながらボソボソと呟く。


「いっそコレ知恵袋や青い鳥とかに書き込んだらどうなんのか見て見てぇわ…」

Q:腹いせで女神様に異世界に飛ばされたんだけどどうしたら良い?

A:精神科に行く事をオススメします。

「うわぁ…考えるだけですごいバカにされそう…」


鬱な気分を道端に捨てつつ涼太はギルドを目指す。


「……ッは! よく考えたら場所知らねぇ!!」

そこら辺の人に聞こうと思いつつ、


「そもそも言葉通じんのか…!?」一番の難題にぶち当たる。

異世界モノ特有の言語の壁を乗り越える謎のご都合主義チートは発動するのだろうか…

と言うか、発動して貰わなければ困るんですけどね!?


頭の中でごちゃ混ぜになった思考回路を何とかしつつ、


「…あ…あのぉ…すいません…」

たまたま近くを通った通行人を呼び止める。


その頃の脳内:や…ヤバイ…こっちから人に話かけたことなんてなかったのに何してんだオレぇぇ!!!

「どうかしたかい?嬢ちゃん?」

じょ…う…ちゃ…ん…?

何言ってんだこのオッチャン?と思ったが今のオレは美少女であることを思い出す。


「あ…あの…冒険者ギルドの場所って分かりますか?」

我ながら恐ろしい程にスラスラと言葉が出てきた。


「冒険者ギルドに行くのか?嬢ちゃん!?」

オッチャンが目を見開いて聞いてくる。


「え…えぇ…まぁ…はい…」

オッチャンに押され気味になり、小さな声になってしまう。


「悪い事は言わねぇから冒険者ギルドは辞めといた方がいい!」

このままだとオッチャンの優しさから回れ右で来た道を戻りそうなので、秘策を出す。

「腕には自信があるんですけどお金がないので…とりあえずモンスター討伐とかして稼ごうと…」

そう…生活かかってるので教えて作戦!!

大体異世界モノだとコレでなんとかなる!


「それならウチに来な!ウチの嫁が娘が欲しいって言ってたからな!嬢ちゃんを冒険者ギルドなんかに連れて行くよりも何倍もマシってもんだ!!」

オレの想像を超えたオッチャンの優しさによってオレは引きずられていく。


アレ?これ少女誘拐じゃね…?

疑問に思ったが言わない。だってココ日本じゃねぇし。


バカな事を考えていると、

「着いたぜ」

オッチャンの家に着いた。ちなみに徒歩3分程。

見た目は異世界チックな二階建て。あ、看板がある。

【宿屋 夕焼庵】へー宿屋やってんだ。

って宿屋!?え!?何?!異世界来て宿娘やんの!?

異世界転生したら美少女宿娘になりましたてか!?

ライトなタイトルできちゃうよ!?下手したら女神様がweb小説とかにしちゃうよ?!


「ただいま〜」

「…!お…お邪魔しまー…す」

オッチャンが中に引きずって行くのでやむをえず挨拶をする。


「お帰りなさい…ってどうしたのその子!?カワイイ!!」

俺の頭を撫でながらオッチャンの帰りを出迎えた見た目16歳程の凄くかわゆい少女が聞く。

「いやなぁ…こんな年でも腕が立つからって冒険者ギルドに行こうとするもんだから連れて来たんだ」


「なるほどねえ〜」

納得したかのように頷きながらオレの頭をナデナデ…いやワシャワシャしてくる。


「しっかし、アナタががまさかこんなちっちゃい子連れて来るとはね…」

ん?アナタ?

「アナタって?」

思わず声に出てしまう。


「あぁ…ソイツ俺の嫁」


「……………………え…ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーー!!!???」

は!?何このオッチャン!?生まれながらの勝ち組かよ!?

何でこんな嫁に「お父さん!」とか言われても違和感が無いような夫婦が生まれんだよ!!

爆ぜろ!!爆ぜまくれ!!


「おじさんの歳って…?」

「…24」

「み…!見えねぇ!!」

「ちなみに私は36〜!」

「そのなりで!!?」


なんなのこの夫婦!!!!?


「あははは!ひ〜ふふ!あ〜面白かった!」

「とりあえず玄関にずっといるのもなんだし、中に入ろう?な?」

「は…はぁ…分かりました…それじゃあ…お言葉に甘えて失礼します…」


と、中に入って行こうとしてふと鏡に映る自分を見て驚く。


「こ…これ…美少女じゃないじゃん!!?美幼女じゃん!!!?」

鏡の中には10歳児程の姿をした大変可愛らしい白髪の女の子がいた。

何をどう吐き違えたら超絶美少女から超絶美幼女になるのだろうか…


あの女神…マジで許さん…!!

静かに彼は女神の元に行けた時には全力でぶっ叩いてやろうと思ったのだった。



------「へっ…くしゅ!!誰かうわさでもしたかなぁ…」

ずずっと鼻をすする音を出して呑気そうに女神は呟く。

「幼女になっていた事にもう気づいたかなぁ…♪」

幼女にした元凶は幼女におもいっきりぶっ叩く事を決められていた事を知る由もなかったのであった。

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