女神メモ PSささやかな嫌がらせ
ざわざわ…と、どっかの漫画の様なシーンをBGMにしてオレは街のど真ん中でメモを開いてかぶりつく様に見ていた。
【宮部涼太さんへ】
[このメモを読んでると思いますがこのメモには様々なこの世界の詳細を分かりやすく書いてあるので猫まっしぐらな勢いで見てください。]
あれ…?猫まっしぐらってこうやって使うんだっけ?
まぁ…とりあえずそれは置いとこ…
[まずこの世界で涼太さんにして欲しいのは魔族と人類の共存です]
ファッ!?
何言ってんのこの女神さん!?
[何故共存なのかと言いますと元々魔族と人類は共存していたのですが千年に一度魔王が現れる様に初代魔王から魔族が呪われまして…なのでこちらから魔王とお話しまして話にならない様なら勇者を作って魔王討伐するんですね]
最低だよこの女神!!
[それでまぁ…今回の魔王討伐が長引き過ぎて次のの魔王が10年後なんです。
そこで一層の事討伐と共存一緒にやれば良いじゃん!って事になりまして、]
な…なるほど、そこまでは分かった…けど何故にオレ?
[そして一緒にやるのはいいけど誰にやらせるかって話だったんですが、その件が発案者の私が決めることになってしまい…イライラしていた所で丁度貴方がPVP戦で私をボコボコにし、正直ムカついたので腹いせに呼び出しました。]
…これ…堂々と書けることじゃなくね…?
つか酷すぎるだろ!あの女神!!
[とりあえず涼太さんのする事は書きましたので、基本的な説明をします。
まずこの世界で涼太さんに与えたチートですが、それらの事を《加護》と言います。]
[《加護》は人それぞれである人もいればない人もいます。しかしごくまれにこの世界でもチートの様な《加護》がある人もいますどの世界でも貴方みたいな人がいるんですね(笑)]
いちいち煽って来るなぁ…あの女神…
[それらの人の《加護》は《個性加護》と呼ばれています。つまり、涼太さんも《個性加護》持ちになります。
話がズレましたが、涼太さんの《加護》は《同断超過》《同断》の能力が、記憶や経験などの中から技能を再現する《加護》です。
もう一方の《加護》《超過》ですが、身体強化をする事が出来る《加護》です。
限界は無いと思いますが、強化をし過ぎると肉体の方が悲鳴を上げるので注意してください。
私的には粉々に砕けてくれたら嬉しいですが]
とりあえず必要なお金とかはあるみたいだから…ひとまずギルドを探すか…
ん…?
もう一枚あるな…
[PS:出来る事ならその世界から帰って来ないでください。]
「あのクソ女神がァァァ!!!」
どれだけ負けたのが悔しかったんだ!
悔しいのは分かるけどさぁ!!
こうしてオレの超絶美少女としての異世界生活が始まる…はず…