ゲーム廃人と女神
ふと気付くと辺り一面真っ白だった
「どこだよここ…」
まるで世界そのものがないかのように真っ白で何処までも白い世界が続く。
「なんにもねぇな…」
歩き続けて恐らく30分は経っているがなにも無く唯々真っ白な世界が続く。 もはや狂気さえ感じる。
「このままじゃ精神的にもたない…」
誰か…誰か居ないのかよ…そう思いながら止まってた足を動かし始めた時、
「誰を求めてるのか知らないですけど、私なら居ますよ?」
……
「なんか聞こえた…」
幻聴とかヤベェな…オレ…
「幻聴じゃないですから!とゆうかさっきからずっと居ましたから!」
少女が顔を赤く染める
「スマン…今気付いた…」
「まぁいいです…」
凄く呆れた顔でボソッと言う
「それより貴方。異世界転生に興味ないですか?」
・・・
・・・・
・・・・・・・・ハイ?
「貴方、死んじゃってるんですよ。」
「え?」
「それも有名オンラインゲーム
『ソードラインファンタジスタ』のPVPランキング戦63422連勝とゆう異様な記録をゴールデンウィーク全てを費やして叩き出したのちに7徹のと連戦の過労によって死ぬとゆうもはや普通の人じゃ有り得ない死に方をしてるんですよ…宮部涼太さん」
「なんてそれ知ってんの?って聞いても神様ですからって言うんだろ?」
「いえ涼太さんの最後の対戦相手のランキング1位私です」
「細かく知ってた理由そうゆう事!?」
「まぁソレはともかく今、私達が神様やってる世界では魂のローテーションが足りてなくてですね…原因は…」
「魔王か」
女神様の言葉に被せる。
「違います。いや、それもあるんですけど魔王は倒されまして…魔王がいた時代よりも圧倒的平和過ぎまして…強くなる必要が無くなってしまい魔族との戦いで弱すぎて相手にならない事になり…絶滅間近になってしまったんですよ…」
「人類何やってんだ…ばかじゃねーの…」
「まぁソレでですね…特殊な人間を強化して送り付けようかと…」
「特殊なって…なんか傷つく…」
「まぁ…負けた腹いせも少しありますけど…」
「嫌がらせかよ!?」
「それで…どうです?異世界転生してくれますか?」
その問いに対する答えは
「ハイ!喜んで!!」
間髪入れずの二つ返事だった
===========
「それじゃあどんな姿で転生しますか?」
キタァー!!異世界転生モノのテンプレ!
オレはこの問いかけに自分の欲望を全部吹っ掛けた。
「鬼強で!チート能力持ちの!!超絶美少女で!!!!
お願いします!!!!!!!!!!!」
ラノベやマンガの様なカッコよさなんてどうだっていい!自分の欲望の全てを叶えられる!今、目の前にいる女神様ならねっ!!
「えっと…」
やばいやらかしたかな…女神様引いてる…
「えっと女神様…やっぱいいです…
なんか人間として終わってる気がしたんで…」
「い…いえ!出来ますよ!?出来ます!」
「でっ…出来るんですね?!」
思わず唾を飲み込む。
「…たっ…ただ…その…なんと言いますか…その…破廉恥な事と言いますか…見たらいけないような事をしないで貰いたいのですが…」
な…なんだと…!?
「じ…じゃあその…下の欲に従わないようにすればなれると…?」
「え…?あっ…えっと…はい…一応私もこの世界を見てないといけないのでそうゆう事が無ければ…はい…」
勝った…神はオレに味方した…いや…神様目の前にいるじゃん…
「じゃ…じゃあお願いします!」
「ほ…本当にそんな転生で良いんですか!?」
「当たり前でしょう!?美少女に生まれ変わってチヤホヤされたいだけなんですから!」
「そんなふざけた理由で!?」
「良いんです!」
「わ…分かりました…それじゃあ…チートな《加護》付けて置くのでとりあえず転生させますね?」
「え…チートはこっちで決められないんですか?!」
「じゃあ転生させますね!それと《加護》とか後々の事はメモを書いとくので!!」
無視されとる!!
「えっ…ちょ…ま…」
待って!!と言わせてくれずにオレは消し飛ばされる。
次の瞬間にはオレはあの空間に似た白い空間の中に居た。
身体を動かそうとしても身体の感覚が無く何も見えない。
そしてようやく周りの景色が写り始める。
白一色の空間から段々と他の色が付き、
気付くとオレは街の中に居た。
ただし、
超絶美少女の姿でだ。
すいません…一話と二話をくっ付けました…