旅の準備
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「サイーナよ、本当に旅に出るのか…?」
「ええ、お父様!私は、旅に出ますわ。もう決めたことですもの。」
「サイーナ、頑張りなさい!」
「はい、お母様!」
「お嬢さま、旅の準備を…バッグを倉庫からだしておきましたよ。」
「ええ、今行くわ。ありがとう、リオ」
今、私は、リオと旅の準備をしているわ。リオは私専属の20代のメイドさんですわ。私も羨むほど美しい自慢のメイドですわ。年齢をあかさないのは、なぜと思う人もいるでしょうが、年齢をあかすと彼女はすんごい怖いので、秘密なのですわ。
「どの服を持っていこうかしらね…」
「お嬢さま、旅に出るのでしたら、動きやすい服はどうでしょう。」
「ええ、そうね。この服とかどうかしら?」
そういって、私が取り出したのは、黒の袖にレースのついたTシャツと綿でできたズボン。
「いいですね。動きやすそうです。他にもこれなんかはどうでしょうか?…」
という感じで、出発のための準備をしていた私達ですが、重要なことを決めていなかったのですわ。それは、出発する日にちですわ。
「出発する日にちはどうしましょう…」
「お嬢さま、3日後はどうでしょうか?」
「それくらいがいいかもしれないわね。」
「早すぎるのではないか…いっ…一ヶ月後くらいはどうじゃ?…」
「お父様、それでは遅すぎますわ」
「旦那様、お嬢さまがいなくなることがとっても寂しくなるお気持ちはわかりますが、私を遅すぎると思います。」
「なっ、寂しくはないが…(本当は寂しいが、父親としての威厳が……)」
「旦那様、寂しいというお気持ちが顔にでていらっしゃいますよ。」
「なっ、本当か!?鏡で見てくる!」
お父様のツンデレなところ、私はとても大好きですわ。
「では、お嬢さま、3日後ということでよろしいでしょうか?」
「ええ、それでいいわ。」
3日後、私は旅に出ますわ!楽しみです!