表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
緋の扉  作者: 緋龍
彼女、あるいは彼等のそれなりに通常ではない日常
24/61

21話(裏)

諸事情により二日ほど投稿できませんでした。すいませんです。


フェリシアとマールが騎士たちを待ってる間にしていた会話です。

 ライカたちが森の中に入って黒翔馬こくしょうばを探しているころ、フェリシアとマールは気持ちの良い日差しとさわやかな風が吹く中会話に花を咲かせていた。


 「う~~ん、ほんと気持ちいいわねえ。お昼寝と読書に最適の場所だわ」


 「ほんとですねぇ。でも原初の森の中は全然違って危険がいっぱいみたいですよ~」


 「そうなの?ライカたちは大丈夫かしら。エルがいるから問題ないとは思うけれど少し心配だわ」


 「ライカ様は大丈夫だと思いますけど…騎士さんたちは…」


 「でも彼らも国のエリートですもの。きっとだいじょ…」


 その時森の中から誰かが叫びながら逃げているような声が聞こえてきた。


 「ぅゎぁぁぁぁぁぁぁ~~……」


 「今何か聞こえなかった?」


 「聞こえたような気もしますけど、多分気のせいでしょう。エリート中のエリートの騎士さんがうっかり炎狼の縄張りに入って彼らに追いかけられてるなんてこと、あるわけないじゃないですか」

 

 「例えが具体的すぎるような気もするけど…そうよね、きっと気のせいよね」


 「そうですよぅ。それより騎士を慕う会の会報の最新号を持って来たのですけど、姫様お読みになります?今回の特集はグレアス様なんですよ~!」


 グレアスとはもちろん、第二騎士団団長リオン・グレアスのことである。いつも落ち着いていて、誰に対しても優しい微笑みを浮かべながら丁寧な態度で接することで知られる彼は、慕う会の中でも一、二を争うほど人気だ。


 そしてフェリシアも彼のことを慕っているのだが…


 「そ、そうなの。ま、まだ時間もあることだし、少しだけ読んでみようかしら」


 (姫様、瞳が輝いてます。グレアス様のことがほんとに好きなんですねぇ)


 さりげなくを装っているようなのだが、マールから見ればバレバレである。


 マールから会報を受け取ったフェリシアは、初めはパラパラと自然に読んでいたのだが、グレアスの特集が書かれているところまでくると、一文字も読みもらすまいと真剣な表情になった。


 「姫様、ひーめーさーまー。眉間にシワがよってますよー」


 「はっ!ごめんなさい、つい夢中になってしまったわ。でもこれはどうゆうことなの?『第二騎士団団長深夜にデート!?』って書いてあるけど…」


 フェリシアはマールに言われてぱっと紙面から顔を上げる。その顔は怒りだしそうでもあり、泣きだしそうでもあった。


 「あー、それですかぁ。グレアス様が翼竜に誰かと乗ってたって話ですよね。デタラメだと思いますよ。翼竜がご令嬢を乗せるとは思えませんもの」


 第二騎士団が移動や戦闘の時に乗り、このローディスの国旗にも描かれている翼竜はとても気難しい生き物で、乗せてもいいと認めた相手以外を背中に乗せることを非常に嫌う。ただの女性が翼竜に乗れるとはとても思えなかった。


 「そ、そうよね。きっと嘘よね。あら、グレアス様の好きな食べ物が書いてあるわ。…豚の燻製?ほんとかしら」


 そう言ってほっとした表情になると、フェリシアは会報の続きを読みだした。


 (姫様!!万が一噂が本当だったとしても、私が相手の女性を闇に葬ってみせます!!)


 幸せそうに会報を読むフェリシアを見ながら、危ない決意を固めるマールだった。





 

 一方で、フェリシアたちと同じく森の外にいるダレスはといえば…


 (早く帰って来い…の傍に)


 森の奥から聞こえてくる騎士の叫び声にも表情一つ変えることなく、じっと同じ場所に立ち続ける彼だが、心の中ではだいぶ妄想が進んでいるようだった。


 

団長さんはアブナイ人ではありません!(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ