詩 扇風機
掲載日:2026/06/19
うちではエアコンではなく、扇風機を使う。
くるくる、くるくる。
羽が回り、まるでトンボを捕まえる時みたいに、目が一緒になって回る。
扇風機は一定の動きをするので、近づいて風を受けたほうがいい。
あまり暑すぎると、生暖かい風が流れてくるが、それもまた風流である。
さあ、さあ、さあ、さあ。
静かに風をおこす扇風機。
まるで天女に扇いでもらっているかのような、優しい感じ。
離れるのが淋しくてしょうがない。
天女の集まりなら、1人ぐらい膝枕してくれてもいいような気がする。
「あー」
扇風機の前で声を発すると、自分の声が変わって楽しい。
ただし、直接、羽に触れないように注意しなければならない。
夏の空気を涼やかにしてくれる扇風機。
これからの活躍が楽しみである。




