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雑草の歩く道 ⑥


=のいちごの花 =



今、幸せだ。


やっと手に入れた。


まだ、生まれてきたことに、感謝なんてしてないけれど、それでもなんとかやってこれたしな。

きっと、終わりよければ全てよしになるさ。

まだ、生きてるけど。



66歳。もう完全に余生だと思っている。

色々と頑張りすぎた。何もしたくない。



2人の娘は、それぞれに家庭を持ち、子育てしながら仕事も頑張っている。

可愛い孫もいる。それ以上、何を望むことがあるんだ。


多分、色々と厳しい母だっただろう。

でも、いつだって、一緒に大口で笑ってきた。

オモロイ母を見せてきたはずだ。

そして苦しむ背中も隠さず見せたはずだ。


だから、君たちは強いはず。


愛されて生まれて、愛されて育った子だ。

自信を持って生きていけ。

母はいつだって、君たちの後ろで見てるから。




私は自分の人生の最後を、パパと2人でゆっくりと歩む。


ちょっと難しい、めんどくさい男だ。

パパは、私の前では甘えん坊で、まるでガキだ。

だから、ほとんど私がお世話するばっかりだ。

でもちゃんと、私のことを理解してくれている。私を支えて守ってくれる。


お互いに、昔のことなど何も知らない。聞こうとも思わない。


今と、この先。それだけでいい。






******



私は、春が好きだ。



小さな命の吹き出す、春が好きだ。


庭に出ると、私が植えた花よりも先に、いろんな雑草が、やけに元気に育っている。


もう、引っこ抜ける段階じゃない。多すぎる。


小さな小さな花をつけている。


まあいいか、しばらく置いておこう。


ジョウビタキが止まってる。この子はもう常連さんだ。


裏山に野いちご、もうすぐ白い花をつけるだろう。



さてと今日は、春菊を摘んで、おひたしにしよう。











=あとがき=


最後までお読みくださって、ありがとうございます。

66歳専業主婦、作家若葉マークのピョリピョリです。


60の手習い、いえ、とっくにその域を超えて。

目も弱り、本もあまり読めなくなっていた私が、まさか書く側になるとは思ってもいませんでした。


相変わらずスマホでポチポチですが、音声入力を覚えて、少し楽になりました。

案外、人間も進化するものですね。必要に迫られると(笑)


ここまで書くのに1か月。

今はもう、頭の中はスッカスカ。きれいに出し切ったようです。


私は信仰心など、まったくありません。

ただ、日本の神様はちょっと好きです。


日本の神様は、どこにでも宿るそうです。

だから、道ばたの石ころに、こっそりくっついているかもしれません。


とても気まぐれなので、願えば来てくれるものでもありません。

当てにすると、だいたい裏切られます。


だから――

「おったらええな」くらいが、ちょうどいいのかもしれません。


でも、もし来てくれたなら。

そのときは、ちゃんと「ありがとう」を伝えてくださいね。



『ん。』シリーズは、これでいったん終了です。

私の一生を、笑って読んでいただけたなら、うれしいです。


……とはいえ、まだしばらくは生きていそうなので。

続きが出るかもしれません。


そのときはまた、ふらっと読みに来てください。

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