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【完結】幼馴染に裏切られたので協力者を得て復讐(イチャイチャ)しています。  作者: 猫都299
二章 復讐のその後

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51 予定の準備


 十二月になった。学校近くの商店街にもイルミネーションやツリーが設置されそろそろクリスマスだなぁと思っていた。


 中間テストが終わった後くらいから、春夜君と少しぎくしゃくしてしまった。きっと私が岸谷君と二人でカラオケに行ったりしたから嫌な気持ちにさせてしまったんだと……自分の軽率さを恨んだ。


 春夜君にそれとなく聞いてみたけど「別に……。もう気にしてないです」と返され、その話は終わった。


 その頃から会う機会が凄く減った。「もしかして避けられてる?」と不安に考える時もあったけど全然会えない訳ではなかったし、会った際には相変わらずイチャイチャしていた。……相変わらずではなかった。以前よりも春夜君からの要求が難易度を増していた。恥ずかしいので詳しくは語れない。省略する。


 そういった経緯があり今日も一人で帰途についたのだ。


 最近こっそりバイトを始めた。クリスマスイブに会う約束をしたので、プレゼントを渡したくて。


 クリスマスイブの日はお昼に友達とカラオケでパーティーをする予定で、春夜君と会うのは夜だ。


 夕方の空は結構暗い。春夜君と出会った頃のこの時間はまだ明るかったのに。風が冷たくてマフラーを持ち上げ首を隠した。




「あっ、来た来た! 明ちゃん待ってたよぉ! さっそく試着してみて!」


 晴菜ちゃんのお母さんの美容室へ到着した。ほとりちゃんがニコニコした笑顔で出迎えてくれた。


 美容室には晴菜ちゃん、さりあちゃん、姫莉ちゃん、ありすちゃん、佳耶さんもいた。もちろん晴菜ちゃんのお母さんも。


 晴菜ちゃんのお母さんは右手で口元を押さえ瞳を潤ませている。


「晴菜にこんなにたくさんお友達がいるなんて……皆、晴菜と仲良くしてやってね」


「もう~! 何で泣いてんの?」


 晴菜ちゃんが呆れているような、照れているようにも思える様相で彼女に詰め寄った。


 二人は以前、離ればなれに暮らしていた。晴菜ちゃんのお母さんは晴菜ちゃんと暮らす為に都会での美容師の仕事を終わらせ、何年か前にこちらへ戻ってきた。晴菜ちゃんはお母さんに反抗的な態度を取ったりする時もあるけど、殆ど照れ隠しだって知ってるよ。


 ほっこりしていたのに、美容室の奥に目を向けて怯んだ。進むのをためらう。


 ブラインドを閉めた待合スペースにいる五人がそれぞれ試着したりどの服を着るか選んだりしていて私の入る隙間がなさそうだった。特に姫莉ちゃんとありすちゃんが静かに睨み合っていて、あの辺りには行きたくないなぁと苦笑いした。


 今日はクリスマスイブにある女子会に着てくるコスチュームの試着会だった。


 誘った際は「私も参加していいの?」と遠慮がちだった佳耶さんも、今では真剣に衣装を選んでいる。


「明ちゃんもっと早く来ないと。いいのを先に取られちゃうよ?」


 後ろから来た晴菜ちゃんに言われた。

 ……だから晴菜ちゃんは「先に行っとくね!」って走って学校を出たんだね。抜け駆けだったのかぁ。狡くない?


 待合いスペースの中央ではさりあちゃんが赤いサンタの衣装に四苦八苦している。


「これ……ダメだわ。私には小さくて……ミニスカートどころじゃないわ」



 あらかた試着が終わり、誰がどの衣装を着るかも決まった。椅子に腰掛けそれぞれまったり缶ジュースを飲んでいた。


「今日、朔菜も来ればよかったのに」


 さりあちゃんがぽつりと言った。


「朔菜ってほんと謎よね。いつもふらりと現れていつの間にかいなかったり。そういえば前……どこの学校に通ってるのか気になって別の高校の子にも聞いてみたけど、結局分からなかったのよね」


 さりあちゃんの話を聞いて「あっ」と思った。横にいたほとりちゃんも私と同じだったようで肩が揺れていた。


 そっか。さりあちゃんたちは朔菜ちゃんが舞花ちゃんだって、まだ知らないんだ。


 ため息をついて首を傾げているさりあちゃんを横目に、ほとりちゃんが耳打ちしてくる。


「もし朔菜ちゃんの正体について知ったら、さりあちゃんショックで倒れちゃうんじゃない?」


 二人で苦笑いした。


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