表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】幼馴染に裏切られたので協力者を得て復讐(イチャイチャ)しています。  作者: 猫都299
二章 復讐のその後

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/60

44 理解を深めたい


 春夜君の目が大きく見開かれ私を映した。彼は少し悲しそうな微笑みを浮かべ言った。


「えっと……。もうオレにうんざりで怒っ……」


「三つの選択肢から選んで! 間違ったら罰ゲームだからね」


 春夜君の喋っている声に被せて話し始めた。

 彼の言う通り、確かに怒ってはいた。「私が春夜君にうんざりとか思う訳ないでしょ?」と。


 このままでは彼が当たりの答えを導き出すまでに相当な時間を要すると予想し、三つの答えを提示する。


「選択肢1! 春夜君が好き過ぎて痛いくらいドキドキしているから。挙動不審なところを見られて嫌われる前に心を落ち着けて態勢を立て直したい」


 言い切って相手を窺った。春夜君は口を少し開けポカンとした顔でこっちを見ている。ここまで来たらもう後には引けない。迷って言うのをやめてしまう前に勢いのまま押し通す。


「選択肢2! 春夜君に触られるともっと触ってほしくて落ち着かなくなるから、必死に欲望を静めようとしている」


 間近にある双眸が何かに気付いたような気配を帯びた。静かな瞳で見返してくる。


「選択肢3! 春夜君とイチャイチャしたいって考えてばかりいて結局勉強も捗らないから、もうテスト勉強しようとしても意味ないよねって思ってる!」


 目を合わせ強気に問い掛ける。


「さあ、どれ?」


 彼は少しの間沈黙し、やがて徐に口を開いた。


「……『4』の、本当はオレの言って欲しい言葉を察して優しさで言ってくれてる」


 ここまで教えているのに、まだそんな事言うの? もう本当に怒るからね!

 内心不満を唱えるけど声には出さない。澄ました表情を作り言い渡す。


「ブー! 不正解です! 罰ゲーム決定です!」


「正解は?」


 聞かれて「うっ」と怯んだ。

 あれ? 思い返したら私……結構恥ずかしい事を言ってた?


 勢いに任せて意識するのも忘れていたのに、再びドキドキが強くなった。顔を左下に逸らして答える。


「『4』は違うからね!」


「……正解が『4』じゃないなら、もしかして『1』から『3』の内のどれかが正解だったの?」


「うっ!」


 全部当たりだったんだけど……。今更、恥ずかしさが込み上げてくる。


「明って普段、そんな風に思ってたんだ?」


 あ。これバレてる雰囲気だ。視線を戻す。春夜君は凄くにやにやしている。芝居じみた口調で言ってくる。


「全然分からなかった。でもちょっとまだ信じられない。だから……分かるまで教えて?」


「あ……」


 棚ドンしていた腕を掴まれた。春夜君は元の調子を取り戻したみたいだ。望まれたので唇を重ねる。 


「うーん。まだちょっとよく分からないので、明の想いの深さが分かるように教えてください」


 ……などと要求してくる。私も敢えて応える。


「こうかな?」


 春夜君の想いを少しも零さないつもりで臨んだ。舌を舐め合い体がゾクッと震える。


 自制心が壊れたようにブレーキが利かない。見つめる相手の瞳に私がいる。唐突に彼の好きな人は本当に私なのだと理解できた。


 安堵して涙が出た。もっと深く知りたい。彼の事を。私の事も知ってほしい。この先も。


追記2024.7.31

「が」を「の」に修正しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ