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No.1 対策会議

皆様お久しぶりです。初めての方は第1部「ファースト!」は完結していますのでそちらを先にご覧ください。

作品タグと言い、あらすじが迷走している件について。

守護者がメインだって言ったのにおまけ扱いされてます。新キャラのパンチが強すぎるんだよ。

第2部では頭のおかしい奴らがまた増えてしまいました。誰か持っていって下さい。作者も喜びます。

新キャラ+19人とかおかしいでしょ!?

総取っ替えしてるのと同じぐらいですからね。

だから作品をわけないといけないんですよ。

混乱するから。それではNo.1をご覧下さい。


「うわぁ、ここがライアンさんのお家ですか!?ホテルか何かの間違いじゃないですか!?」

空港に着いた後、3人でライアンさんのお宅に向かったのだがあまりにも立派なお宅で動揺してしまった。

お庭にはプールがあり、ニホンとアメリカではお家の規模も違うと思うが私の実家の5倍はあると思う。


「そうかな?こんなもんじゃない?僕は行き慣れてるから違和感もないのかもしれないけどね」

「あっ、あっちにレオンがいるヨ。水遊びしてるネ」

とシャンランさんが指差した方向を見るとレオンさんが実物顕現した状態で女性と女の子と一緒にプールで水遊びしていた。

以前聞いていたお姉さんと妹さんかもしれない。

そのあと3人で玄関まで行きインターフォンを押すとライアンさんが出てきてくれる。


「3人ともよくきたな、ロサンゼルスはそこそこ暑いだろ。中に入ってくれリビングに案内する」

そのあと、家に入れてもらうが天井が高く一つ一つのお部屋が広く見える。

お家なのにこんな広さでは迷ってしまいそうなぐらいだ。

キョロキョロしながらライアンさんに先導される形で家の中を歩いていると、ワットさんがライアンさんに話かけている。


「ねぇねぇライアン君、僕達ね生徒会に入ったんだよ凄くない!?大出世でしょ。僕達、悪ガキから優等生入りしちゃったからね」

「カンナと悪ガキトリオ全員生徒会メンバーヨ。…って、これって1番やっちゃいけない組み合わせだったんじゃねぇアルカ。問題だらけヨ」


「いや、シャンランさんも中々問題児ですよね?急に休学したり、戦闘狂というか手加減しないというか…」

「確かにシャンラン、ルイス、ワット、クレア、カンナ。ここにフルメンバーが集まってたら俺でも戦慄してたかもしれないな。頼むぞ、真面目に仕事やってもらわないと。新学期から更に生徒会を中心にスクール一丸となって守護者対策にあたらないといけないからな」

その会話のあとライアンさんはある扉の目の前に立ち止まり、開けてくれる。

中に入ると広いリビングに大きいテレビや大きいソファーがあり、4人そろって寝られそうなぐらいだった。


「ここがリビングだ。そこのソファーに腰掛けて待っていてくれ。俺は資料を持ってくる。ワットもデータをすぐ見られるようパソコンを立ち上げておいてくれ」

「アイ、アイ、サー」

そのあと、ライアンさんはリビングを離れ資料を取りに行くようだ。

その間に家政婦さんが飲み物を持ってきてくれた。

家政婦さんなんて物語の中だけかと思ったが実在している事に驚きを隠せない。

これがアメリカン・ドリームというやつなのだろうか。


「あのワットさん。守護者のデータってどうやって集めたんですか?」

「簡単な話、スクールには無数の監視カメラがあるって前に言ったでしょ?そのデータがスクールのデータベースに綺麗に保管されてたわけ。10年前の1期生の時からね。だからハッキングして動画もコピーして大会関連のものは僕も確認したけど、1人だけわからなかった人がいるんだよね」

「わからない人ですが?誰ですかそれって?」


「ジェーン・メイの事だよ。彼女、弾で煙幕を作って武器を見せようとしなかったからね。チャンピオンリーグの試合を全部確認したけど武器を顕現せず煙幕を作るし、見えないだけで守護霊が煙幕を作ってる可能性もあるけどね。厄介だよ」

(あれ?でも私はシュン君にメイさんが拳銃を撃ってるのを見せて貰ったよね?)


「あのワットさん。私、メイさんが練習してる所を映像で見た事があるんです。拳銃を持って再装弾(リロード)の練習をしているのを」

「えっ!?そんなデータ一つもなかったよ!?カンナ君、どこでそれを見たの!?まさか理事長権限とか!?」

(ま、不味い。シュン君のお家がスクールから動画を送ってもらってるってバレたら裏切り者扱いされちゃう。ここは黙っておかないと!!)


しかし、そう考えるとデータの使い道もわかってくる。

融資をしている家庭にスポンサー特典として生徒の情報を売っていた。

そして送ったデータはもうスクールでは必要のないものという事だ。

スクールではなく、スポンサーの需要を満たす為のものだったのだろう。

逆にメイさんのデータをシュン君が持ってるという事がわかった時点で幸運だったのかもしれない。

スクールには無く、各地に散らばってしまい見つける事が出来なかった可能性もあるのだ。

そんな事を考えているとライアンさんが帰ってきてくれた。


「丁度、OB会とも連絡が取れてな。当時の守護者の様子や、戦闘スタイルについても情報を送ってもらったんだ。その中で見えてきた関係性についてここで話しておきたいと思う」

と紙を何枚も束ねた資料を私達に手渡してくれる。


「その中でカンナお前がプロムで守護者は被害者でもあるし、加害者でもあるって言ってたよな?理事長に力を貸している守護者がいるって解釈で間違いないよな?」

「はい、その通りです。そうでないと9人も父の力で守護者を誘拐する事は出来ません」

「なら、9人の中に裏切り者がいて仲間を騙して地下に追いやった奴がいるという事ネ。一体誰ヨ、そいつの正体ハ」


「…個人的な見解だが在校時、理事長と縁があった生徒がいたらしいんだ。彼はグデーリアン・ヴィルヘルム・ヤン初代守護者だ。実は彼には隠し事があったらしくてな、ヨハンナの兄貴達から話を聞いたんだが、心臓の持病があってその薬を服用しているのを見たことがあるらしいんだ。それを聞いた第1回大会で決勝戦の相手だったフェヴリエ・ジャンヌが何度も彼に問い詰めていたらしいからな。心配していたのもあるだろうし、自分は病体の彼相手に負けたのかと、プライドを傷つけられたと彼に言っていたらしい」


「それってさ、時系列は不明だけど入学前からその持病はあったのかな?だとしたら両親や家族は絶対反対するよね?病弱の息子をシャトランスに留学させたりしないでしょ?普通地元に置いておくよね?」

「確かにワットさんのいう通りですよね。何かヤンさんにとって特別な事情があったのかもしれないですけど。でもそれを考えると、もしかしたら父はヤンさんの持病を見抜いて、彼に何か言ったのか何かしたのかもしれません。不確かではありますけど」


「いや実はその考えであってるんだ。Dr.ヤシロは優秀な外科医だったみたいだな。俺の親父との共同手術で病を患っていた彼を完治させた。その間、学校を休んでいたみたいだしな。当時の人達は印象に残っているらしい。それを考えると、ヨハンナの兄貴達の証言は手術前、それから病を患っているのが公になってジャンヌが問い詰めてきた。こう考えるのが自然だろうな。手術があったのが1期生が2年生の時だったらしいからな。ヤンも手術の影響で大会をパスしているしな」


「でも何でそんな無茶したヨ?初代守護者になった時もずっと病を抱えていた筈あるヨ。まぁ、でもこれでカンナの爸爸(バーバ)との繋がりがわかってきたネ。恩返し。自分の命を救ってくれた人に対して協力を惜しまないっていう解釈でイイネ?」

「まぁ確かにその可能性はあるけど断定は出来ないな。詳しい話は当の本人に聞いてみない事にはわからないしな。それともう一つ、こっちの方が繋がりが分かり易いな。これを見てくれないか?」

と言ってライアンさんはポケットから何かを取り出して見せてくれる。

黒をベースに赤のラインが入ったカードのようなものだった。


「ライアンさん何ですかそれって?カードキーか何かですか?」

その言葉にライアンさんは驚いている。

「もしかして、カンナもらってないのか!?…いや、前にスクールに入学してから一度も会ってないって言ってたもんな。俺は使わないからサンプルとして渡しておく。地下に繋がるカードキーだ。これをエレベーター内部にある読み取り機にかざすと、地上階のボタンが地下表記になる。地下は5階までだ」

と言いながら私にカードキーを手渡してくれる。


「じゃあこれを使えば父に会えるんですね!?新学期に入ったらすぐ試してみたいです」

「いや、それはやめた方がいい。そのカードキーは乗員ごとに一枚づつ必要なんだ。団体では使えない。1人なら1枚、2人なら2枚必要なんだ。エレベーター内にセンサーがあってな。体温に反応して乗員の数がわかってるみたいだ」


「じゃあさ、Dr.ヤシロってかなり慎重派なんだね。誰がカードキーを持ってるのか把握してる訳でしょ?個々に渡しているんだからさ。…待てよ、だったらその分ないとおかしいよね?ヤンって人も同じようにカードキーを持っててDr.ヤシロに接触してたって事?」

「あぁ、ワットは理解が早くて助かる。地下にいる守護者は間違いなくカードキーを所持している。その証拠にヤンは在校時、カードキーに関わる不審な動きをしていたらしい。放課後エレベーターを乗る時、1人で乗ろうとしていたらしいな。数人乗っていると地下にいけないから「急いでいる」と理由をつけて人と一緒に乗るのを避けていたらしい」


私は、その会話や他の情報をもとに考察してみる。

ヤンさんと父は彼が在校時から繋がりがあり、手術までしている。

守護者を捕らえながらも、医者として人の命を助けようとしている。

その行動に矛盾もあるかもしれないが、父の考えが知れて嬉しかった。


「じゃあ、ヤンさんは医者である父に助けを求めたのかもしれませんね。実際、父は彼の手術をして命を助けてる訳ですから。私としては、ちょっとですけど安心しました。父は仕事熱心な人でしたし、医者として人の命を救いたいと思う気持ちは当時と変わってないんだなってわかりましたから」


「でも本心はわかんないあるヨ?カンナもそうだし、理事長の良心を踏みにじるのは良くないかもしれないけど、逆に相手に恩を売る事でヤンに守護者を捕らえるよう指示していたのかもしれないヨ。裏切り者だったとしても脅されてる可能性もあるネ。…逆に自分から率先してやってたら私達が思ってる以上に危険人物かもしれないヨ。理事長に協力しながらも最後は相手に罪を被せる算段も考えてる可能性もあるヨ」


「俺はDr.ヤシロと面識があるが、狂人というか理性や常識がない人ではなかったし、話をすれば受け答えはしてくれる人だ。もし、シャンランの言うようにヤンに利用されているなら俺達が警告すればいい。だが、逆に問い詰めてると口を塞いでしまうんだ。ワットと言う通りかなり慎重派だな。だから娘であるカンナにもカードキーを渡してなかったんだろう。面識もなかったみたいだしな。自分がやってる事を娘は理解してくれないし、近づかれて問い詰められたら身動きできなくなる。…言い方は悪いが、カンナの事が邪魔な存在だったのか信用していなかったのか、巻き込みたくないっていう気持ちもあったかもしれないけどな」


その言葉に私は落ち込んでしまう。

確かに私では父の力になれるとは到底思えないし、実際私は父のこれからしようとしている事を止める為に行動しているようなものだろう。実際は敵対関係にあるのだ。


「でもさカンナ君。カードキーを集めたら君のダディに会えるかもしれないよ?道のりは遠いかもしれないけど、1人で行くのは勿論危険だけど仲間がいれば敵陣地に乗り込んでも大丈夫かもしれないしね。ねぇ、ライアン君ほかにも持ってる人いないの?ライアン君みたいに貸してくれる人いないかな?」

「…そうだな。後はミランダとローザ夫人も持ってたか。ルイスはミランダがいるからな、Dr.ヤシロも最小限の相手にしか持たせたくなくて姉のミランダが代表して持ってたみたいだ。個人登録はしないしな。身内で貸し借りは出来ただろう。俺の親父も持ってはいるが盗むのは気がひけるし、ばれた時のリスクが大きいから諦めてくれ。後は守護者ともし、スクールの中に誰かいればいいがな。持ってても俺と同じように融資をしてる家柄のやつらばかりだから家族を守ろうとして口は塞ぐだろうし、協力を依頼するのは難しいかもしれないな」


「やっぱりそう考えると、守護者の皆さんを解放してカードキーを奪うのが1番ですかね?確実に持ってる訳ですから」

「じゃあ僕はこの後、ルイス君に連絡してみるよ。カードキーが見つかったら夏休み明けに持ってきてもらえるように頼んでみようかな。これで3枚は手に入れたね。でも、安全を考えるなら多い方がいい。あと2、3枚は欲しいかな。それとさカンナ君。ちょっと頼みたい事があるんだけどいいかな?」


「何ですか?ワットさん。頼みたい事って」

「ほら、GPSがニホンのカナガワに反応があるって言ったじゃない?そこってさ6番目の守護者の出身地なわけ。だからさ、バッチも気になるし、もしそこにカードキーがあったら回収してきて欲しいんだよね。そのままにしておくのも危険だしさ」


「タマミちゃんやキョウさんのご実家ですかね?わかりました。事情を説明して協力してもらいます」

そのあとも守護者に関するデータを見たり、今後の動きについても話し合い対策会議は終了した。


そのあと数日はライアンさんにロサンゼルスを案内してもらった。

ロサンゼルスと言っても様々な地域があり、映画の聖地として有名なハリウッドや、ニホンにもある有名なテーマパークにも足を運んだりとロサンゼルス内と言っても地区によって雰囲気がまた違うようだ。

チャイナタウンやリトル・トウキョウのような地域もあったりとアメリカらしく、様々な人や文化が交わっているのがわかる。


数日後、シャンランさんはサマースクールの為イギリスへ私も帰国する為、一緒に空港へと向かった。

ワットさんはこのまま1か月程居候するそうだが、観光した後だとその気持ちもわかるかもしれない。

自分が遊園地の中で寝泊りしているような気分になったからだ。

数日いたが、全て周り切れたわけではないので名残惜しさもある。

そんな気持ちもありながらも帰路へと着き、数日後タマミちゃんに連絡を取り「自分のバッチに塗装のムラがあり文字がぼやけて良く見えないから、お兄さんのと比べて見てみたい」と親友には悪いが嘘の理由を言ってバッチを見せてもらう事にした。


突然、GPSが埋め込まれてると言っても信じてもらえないだろう。

嘘でもいいから見せてもらうきっかけを作って、そのあと正直に協力してもらいたいと話そうと思う。

そして、7月の下旬の事カナガワ県のカマクラ市の駅前でタマミちゃんと待ち合わせをし、一緒にお家へと向かった。

No.1を読んでいただきありがとうございました。

この作品、キャラクター達は歴史上の人物とか偉人、アニメやゲームのキャラクターなど作者もイメージしやすいようにモデルがいる場合が多いですが、ライアンの場合ちょっとイレギュラーだったりします。

ライアンは作者が初めて連載作品として投稿した男主人公と、親戚の大叔父がモデルとなっています。

男主人公は喋り方とかは意識して一緒にしていますね。

カンナちゃんには前の主人公を超えて欲しいという願いもあったので決勝で対戦させてました、ライアンが剣を使えるのも前の男主人公が同じように剣を使っていたからです。

大叔父(以下おじさん)ついてはあまり書くと怒られてしまいますが、ライアンの出身地や医者の家柄に関わっていますが、同じカルフォルニア州のロサンゼルスの南部にあるトーランス市という所で歯科医をしているという事で作者の中で唯一海外にいる親戚なので上手く入れられたらなと思い、アレンジしてライアンのキャラ設定に入れました。

トーランス市→知名度のあるロサンゼルスに変え、歯医者→そのままでは怒られるので近しい医者にしました。

ライアンの家のお庭にプールがありましたが、母からおじさんがプール付きの家に住んでいると幼い頃聞いたからですね。

おじさんは作者にとって不思議な存在で、手紙を母を通じてもらった事はあるのですが海外にいるという事もあり一度も会った事がなく何故か娘さんの写真だけ母から見せてもらいました。

日焼けしていましたが、顔立ちは母そっくりでした。DNAは国境を越えるようです。

おじさんはトーランスで同じ日本人の方と集まって暮らしているそうです。そうでないと治安などの関係で怖いそうですね。確かに外国人に囲まれて暮らしていたら色んな意味で眠れなくなりそうです。

という背景もあり、ライアンとカンナちゃんが話をしている時は身内というか親戚みたいなノリになっています。

ヤンですが、シリーズにおいて3番目ぐらいに怖いキャラだと個人的には思っています。

実はヤンのモデルにアドルフ・ヒトラーも入っており、ヒトラーも霊感があったのではないか?という説があり若い頃から何かの声が聞こえたと言っていたそうです。“あいつ”から予言のような話を聞いていたそうですね。

悔しいですが物語にぴったりだなと思ってしまい入れてしまいました。キャラ設定は増えるものです。

黒幕が増えそうで困ります。因みに1番やばいやつは「サード!!!」で登場予定です。

今はロンドン塔で監禁されてます。脱獄してくんな!!

次はNo.2「海での出会い」お送りします。10/3、16時投稿予定です。

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