表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王国の殺人機械  作者: セセリテフ
1/3

第1話 ある勇者パーティの最後

初投稿です。機械が暴れるファンタジーが書きたくなったんです。

「はぁ…はぁ…はぁ…!」

一人の魔法使いの少女が遺跡の中を走っている。

武器であろう杖は途中で折れ、遺跡の装飾に引っ掛かったのか服は少し破けてしまっている。

その顔からは絶望の表情が浮かんでいた。



「み…みんな、死んじゃった…!」

魔法使いである彼女はいわゆる『勇者パーティ』といわれる集団の一員だった。


神のお告げにより選ばれたお人よしの『勇者』

豪快な性格で力自慢の『戦士』

誰にでも優しく治癒の知識を豊富に持つ『僧侶』

そして今遺跡を走る魔法学校を優秀な成績で卒業した怖がりの『魔法使い』


これ以上なくバランスが取れていて良いパーティだと周りからは評価されていた。

実際昨日までは旅は順調そのものであった。

今日あの依頼を村の少女から受けるまでは、


―よし、今日は遺跡で護衛の依頼だ、頑張ろうぜ!

―ガハハハ!戦いが俺を呼んでいるぞォ!でかいドラゴンでもなんでも来いィ!

―ちょ、ちょっとお!?今日は遺跡の護衛の依頼をこなしに行くのよ!?狭い遺跡にドラゴンなんているわけないじゃない!?

―わかりませんよ?もしかしたら大部屋があってそこにぐーぐーと寝ているかもしれません。

―えぇー…


いつもと変わらない会話、だけども安心する雰囲気。

今日もうまくやっていける、そう思っていたのに…


―君が依頼主かな?

―はい!そうです!護衛をお願いしますね!

明るい雰囲気の少女の依頼人を連れ遺跡に入る、ここまでは順調だった。


依頼を受けた勇者パーティを待ち受けていたのはドラゴン…ではなかった。

いや、ドラゴンどころかほかのモンスターも遺跡にはいなかった

遺跡が罠だらけで困難というわけでもなかった。


それでもいつの間にか勇者パーティは半壊していた。





いつの間にか目の前に壁が見える、周りを見渡しても自分が来たところ以外には道はない。


(行き止まり!?)


そう思ってきた道を引き返すかどうか考えていると、

突然、魔法使いの少女の壁の一部が崩壊した。


そこから現れたのは―



勇者パーティに依頼をした少女本人であった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ