生き埋め姫(綺麗な寝息で眠らせて)
昨日から、バタバタとやっておりますが、けっきょく決着はつかないようです。
なんとなれば(そういう口癖の先生いたよなぁ、日本史の先生だったっけ?忘れちゃった)、こんな試みは、本来の意味を大きく逸脱すんものだから、です。
今後、こういったふざけたお遊びはやめること。
それだけ誓って、頭は、下げずに。
でわ。
本文、ごゆっくりお読みくださいませ。
綺麗な寝息
1 ね、姫?
忘れがちだけど人って人に
好かれるために努力しているんだ
願いを叶えるために。
好かれることを放棄する
気楽な人もなかにはいるけど、ね、姫?
2 生き埋め姫、推参
助けてと
魂切る声で叫んだの
遠い風景 夢の中だけ
マネキンの
ようだといわれた こともない
信じず 愛さず やって来たのに
好きだった
わけなくメロウな気持ちのときも
自分を好きでいられたあの頃
泣き出すし
ひとりで生きていくための
いちばん綺麗な こころが欲しくて
ああ だから
助けて欲しいとのぞんだの
お願いですから あたしに言葉を
嘘みたい
こんなになるまで 弱かった?
星の見方も しってた はずよね
星ひとつ
見えない絶望 知らないふりして
はしゃいで はしゃぎきり 明日は信じた
ひとりでも
生きていけると誇った日
生き埋められても 歯をむき 笑った
3 生き埋め姫、ガンコナトビラ
開けばいい
人みなしんじるあたたかな夜
素直なこころも 傷つかないから
プライドを
捨てて立ってた夕暮れに
この街みおろし 悔し泣きした
精一杯
素直な気持ちは 怖くって
逃げてもさみしい なにを問うのか
滅びたい
生きるが価値だというのなら
血を吐くおまえと ふたりが無残ね
誰のことも
信じないのに空は晴れ
生き埋め姫には 流す血もなく
光りたい
生きるが勝ちだといいはって
青空みあげて ふたりで笑って
あたたかな
命抱きしめ ゆく道が
しろく輝く 明日の道だね
4生き埋め姫、不登天娘ーふとうてんにゃんー
いいよねえ
「あの頃」一番輝いていた
やせてる天でも 登れた人は
ゆるやかにゃあ
死んでいるんにゃ 震えているにゃん
にゃかにゃかお酒を切れにゃい 乾くにゃん
忘れても
ある夜あらわれ 耳元で
しびれたあたまに コロシテ コロシテ
いまじゃない
怒り噛みしめ歯を喰い縛り
いつか笑える いつかは笑える
奇跡の日
私に夢を与えてくれた
もう会えない人 歌声うしない
いいんだね
もはや登ってしまった人だけ
心を痛めて 冷たい夢みて
切なくて
もう忘れたい のざらしの
心を生き埋め られた姫様
白かった
ただ白かった 白かった
夜空のキャンパス 白夜にオーロラ
むらさきの
夜空が流す涙雨
冷たく泣けずに だてんしほほえむ
むらさきの
夜空がおとす月雫ーつきしずくー
のんでも酔えずに だてんしほほえむ
むらさきの
夜空に描く 純の粋ーじゅんのすいー
地表におとして だてんしほほえむ
5 姫は瞳を乾かせて
大声で
笑って 傷さえ 睨みつけ
生き埋め姫には 涙は不要と?
「泣けばよい」
やさしい言葉に爪を立て
姫の気を引く 真似をさせてよ
なれなくて
姫の強さが大好きで
いつかは なれる 夢見て いただけ
泣いた夜
いやしほうだい いやしてあげると
さしのべられた 手を振りほどいていた
その夜から
生き埋め姫は ほほえみを
たやさず かなしい ときなど なくした
6 そして 綺麗な寝息で
生まれ育ったあの街から離れ
この無駄に騒がしい大都市に住まう
いまこのとき
何人の女が泣いているのだろう
どんな目にあって
そしてどんな目にあったとしても
そんなに簡単に
思いどおりにはなりはしないから
思いどおりにしようとも願えなかった
願えないまま風吹くたそがれに遠い目が乾く。
あしたが来ない夜を
すごしたこと、おあり?
私はあります 決して明けない
だから、夜を、生きるのです。
だからですよ。
だから、人に好かれるかどうかは問題じゃあない
ほんとうにやりたいかどうか──ですよ
ですよね?
こころに闇なき気楽な姫よ、どうか
あなたがどうか汚されてしまいませんように
いつも
綺麗な寝息で 眠れますように。
お読みくださり誠にありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。