後悔先に立たず
「キミ、何でこんな場所にいるの?」
突然こんなことを言われた。
その一言に強い恐怖を感じる自分に気づくのに少し時間がかかった。
自分がいることを否定したかったのか?
馬鹿にしただけなのか?
それともただ気になっただけなのか?
考えても答えは見つからなかった。
ただ、考えるまでもないことである。
自分がなぜこの場所にいるのか、そんなことは自分が一番わかっていることだからだ。
思えば好きなようにやりたいことだけやってきた。
面倒事はすべて放り投げ、親に面倒ばかりをかけてようやく出た学校
卒業後、仕事に就いた後もその考えが変わることはなく結局、3年で辞めてしまった。
その後は定職に就くでもなくただと過ごしていた。
「このままではだめだ。」
そう言う自分は確かにいる。
だが、現実そこから行動に移すかと問われれば、動かないものである。
何かと理由をつけて、誰かと自分を比較して、「どうせ自分は・・・」と卑下した考え方に行きついてしまうものである。
一度挫折を味わい心が折れてしまうと一人の力では立ち上がれなくなる。
しかし、助けを呼ぶ方法も知らないためそこで横たわって隣を誰か知らない人が歩いていく様を見守ることしかできなくなる。