第六話 お泊り会 それとも狂乱の始まりか
未成年がアルコールを飲むシーン等、法に触れるものがありますが、それらを奨励するものではありません。
緊張している。
さっきから心臓が喉から出そうだ。
ソレもコレも長月のせいに違い無い。
"お泊り会"だと?
それは、女子単体でやるものであって、男を招くものじゃない。
だが電話口でも伝わる剣道部エースの殺気を感じられないほど俺は鈍感じゃない。
きっと得物があれば斬りかかる勢いで俺に電話したんだと思う。
そこで疑問になるのがその意図だ。
ただ単に俺を友人として誘ったわけが無い。
きっとその先の展開があるに違いない。その先と言うのはつまり、ベットインのことに違いない。
『まて、深読みするな』という心の声が無いわけじゃない。だがコレは、アレだろ? ナニする展開なんだろ?
靴を履いて玄関を出る。空は俺の心を映したように暗雲が広がっている。
「あれ? 雑賀今でるとこ?」
加島だ。偶然を装っているが、きっと様子を伺っていたに違いない。
「一緒に行くか?」
「うん」
長月に聞いたが、コイツもお泊りに参加するんだっけか。他にも家を提供してくれた一色にあの八重野。そして五刀だ。
もし、俺の深読みが当たっているとすればコイツ等からも狙われている事になる。
いくらなんでもイメチェンくらいでここまで変わるとは思わなかった。
これでは修羅場になるかもしれない。だが女の子と一夜を共にしたいと言うのは世界中の男共の夢だ。
河豚は食いたし命は欲しし。
古人は上手いたとえを作ったのもんだ。しかし河豚が五刀であるならば、抗えるはずが無い。
お泊り会に参加したということなら俺に気がある事だ。つまり、俺の勝利だ。
長い目線で外堀から埋めていこうと思っていたが、五刀の方から堀を埋めてくれるとはもうね、たまらんね。
「おーい。幽体離脱してるぞ」
「ハッ。大丈夫だ。そう言えば俺、一色の家知らないんだ。知ってるか?」
「どうやってたどり着く予定だったんだ」と加島に呆れられた。
一色の家の住所は長月に聞いたからソレを携帯で調べていこうと思っていたが、ソレを言うといい訳のようだから黙っておこう。
「ま、そんなところだと思ったよ。ついてきて」
普段の加島なら一言くらい愚痴を言いそうな気がしたが杞憂だった。
なるほど。コイツもお泊り会に参加するということだから、俺を狙っているといことか。そう思うといきなり気恥ずかしさが競りあがってきた。
待て。落ち着くのだ。加島は小学生以来の友人である。そう、友人なんだ。
ウェスターマーク効果だっけ? あの仮説でと幼馴染に性的興味を抱かないというのがあった。
つまり、俺が加島に好意を抱けないのも自然の摂理ということだ。つまり加島を女性として自分の物にしたいと思わないことについては俺に落ち度は無い。
(言い訳を考えてるようで気持ち悪いな)
改めて加島の後姿を観察していると放出品らしいミリタリージャケットとリュックのせいでだいぶ小柄に見える。
「お前、そのジャケットのサイズあってないだろ」
「そうなんだよね。男性向けの官給物だからこれ以上に小さいのが無いんだ。あ、コンビに寄ろう」
全国チェーンのコンビニに入る。加島はすぐにカゴを持ってドリンクコーナーに行く。
気ままに商品を眺めているとコンドームが視界に映った。
買っといたほうがいいかな。
まて、何を考えているんだ? そもそも一夜を共にするって決まった訳じゃない。てか、決まったとしても一色の家で出来るはずが無い。てか、もう五刀に告白された気になっているんじゃない! まだ不確定事項なのだ。落ち着け。落ち着くんだ。
「買うの?」
気がつけば加島が俺の視線を追っている。急いで目をずらすが、遅かった。
「私ならなくてもいいよ」
「お前とするくらいなら死ぬよ」
残念そうに肩をあげた。加島が持っているカゴの中のビール缶『たち』がその拍子に倒れる。他にも二リットルサイズの黒い瓶が入っている。きっとアルコールに違いない。
「おい、カゴの中……」
「まぁまぁ。ここは祝杯を挙げなきゃダメでしょ?」
「今回は特別な日だからね。全員に一本づつプレゼントだよ」と堂々とレジに向かう。店員は咎めることなくアルコールのバーコードを読んでいく。会計の際に年齢確認をするようにレジが呼びかけたが、店員はソレを無視して会計を済ませてしまった。
それにしても、特別な日って意味深な事を加島は言っていたが、やはりそういう日なのか。
もう一度、コンドームに視線を走らせて、手に取った。加島の後にレジにつく。なんだか、俺のほうがてんぱっている。
「買ったんだそれ」
ニヤニヤと笑いかける加島を無視しようと思った。が。
「一色の家はどっちだよ?」
「まぁまぁ。慌てなさんな」
「てか、一色とお前ってそんなに親しかったか?」
一色の家を知るほど親しく話している加島を見たことが無い。どうやって一色の家を知ったんだ?
「父が一色先生の主催している猟友会に入っているんだ。だから一色先生の家の禁猟区で時々撃たせてもらっているからね」
なるほど。一色先生か。確か弁護士をしていると聞いた事があったが、その趣味も高尚なようだ。
「って禁猟区って……」
「誰も来ないから獲物が結構いるんだよ。この間はイノシシを見たし」
さっきから法を躊躇なく犯す加島はきっと大物になるに違いない。
「それじゃ、雑賀が乾杯の挨拶」
「え? 俺?」
買い物をしていた俺と加島が一番最後に一色の家に着いた。
弁護士の家と聞いたいたから大きいのだろうと思ったが、やっぱりでかかった。小さな御殿のようだ。
堂々とした母屋に離れまであるし、土蔵まである。そして山もだ。加島の話しだと裏山丸々が一色家の土地らしい。
おまけに隣家と呼べるものが五十メートル以上離れている。裏山の周辺にも民家は無いから気軽に猟が出来ると嬉々と話していた。
そして玄関をくぐってもびっくりした。玄関が広い。二畳以上はある。「田舎ならどの家もこんなものよ」と言うのは一色談だ。
そのまま荷物を台所に持っていくと晩御飯作りとなり、カレーが出来た。
スパイシーな香りとアルコールの匂いが混ざってドキドキする。大人になったような、うきうきした気持ちだ。
「それじゃ、乾杯」
みんなが手にしたグラスを打ち鳴らす。
喉を流れるビールの苦さが舌を刺す。親父が買ってくるビールより美味い。一気に飲み干す。
「ケホ。ケホ」
小さく咳き込む五刀が可愛い。時折俺を見て小さく微笑んでくれる様から、今日はいけるんじゃないか? と思ってしまう。
ビール一杯を完全に飲めたのは俺と加島だけだった。それ以外の面々は舌を出して苦いねと言い合っている。
それが良いと思うのだが、良き理解者が加島だけと言うのは少し寂しい。
「さぁ食べよう!」
長月の一言でみんながスプーンを持つ。スパイシーな刺激が胃に心地よい。
カレーの辛さと冷えたビールがたまらない。
「ビールってこんなに苦いんですね」
未だにに顔をしかめていた八重野がやっとのことで言葉を発した。
その顔に思わず噴出してしまった。
「ちょ、し、失礼ですよ」
顔が赤いのはアルコールのせいばかりではないだろう。
そんな八重野が愛洲や舞草を手にかけるのか? どうして俺はコイツを疑ってしまったのだろうか。
わからない。
そもそも愛洲が本当に家出をしたのかもしれない。舞草も偶然、事件にあってしまったのかもしれない。
愛洲は早く帰ってきて欲しい。舞草も早く退院して欲しい。
「ちょっと。ビール残っちゃうよ」
「こんなに苦いのは飲めないよ」
口を尖らせる長月もダメらしい。加島は「しょうがないな。牛乳ある?」と一色に聞いている。
加島は部屋の済みに置いてあるリュックからコンビニで買った黒い瓶を取り出した。
「これカルーアっていうリキュールなんだ」
リキュールと言うのがこのタイミングからしてお酒であることは違いない。
「コーヒーを使ったカクテルだから甘くて飲みやすいよ」
「はい、牛乳」
一色から渡された牛乳のパックからコップに白い液体を注ぐ。そこにカルーアという黒っぽい液体を入れて混ぜる。
「はい長月」
「え? 私?」
ビールの件で懲りたのか、おずおずとコップに口をつける。
「あ、甘い! 美味しい!」
「じゃんじゃん作るからのんでね」
俺も加島からカルーアをもらう。甘い口当たりにコーヒー牛乳を思い出した。とても飲みやすい。
「美味しいねこれ」
「五刀、あんま飲みすぎるなよ」
五刀は顔を赤くしてうなづいてくれたが、どこかほにゃほにゃと軽い感じがする。
「ちょっとー。あたしの心配もしてよー」
長月は長月ですでに出来上がっているようだ。
「なんか、すごく暑い」
八重野が羽織っていた上着を脱ぎだす。
「ちょっと! 色仕掛けなんて反則よ!」
「長月、お前はなんの勝負をしているんだ」
「それよりみんなコップ持って! 改めて乾杯するよ! せーの乾杯!」
コップに入った液体を一気に流し込む。それから俺の意識は暗転した。
加島
「――ッ!」
気がつくとすでに四時半を回っている。まだ外は暗い。シトシトと雨が降っている。
一色家のダイニングを確認すれば全員が眠っていた。
カルーアは非常に飲みやすいが、度数の高いカクテルだ。それを原液と牛乳を半々にして大量に振舞ったおかげでみんなぐっすりと寝ている。
全員を酔い潰させてから作戦を行おうと思っていたが、案外に五刀が強敵だった。おかげでコッチも酔い潰されてしまった。
しかし、五刀はいくらカルーアを振舞っても意識を失う気配が無かったからヒヤヒヤした。
おかげで三千円もしたカルーアを一瓶使い切ってしまったが、残ったところで持って帰るわけには行かなかったから、ちょうど良かったのかもしれない。
音を立てずにリュックまで忍び寄る。
改めて眠っているクラスメイトたちを見る。
長月の言う既成事実を作るという目標はお酒を入れてうやむやに出来た。だが次もそうなる保障は無い。
やっぱりやるなら今日しかない。
それにこの作戦が出来るかどうかは綱渡りだ。どこかで不備が生じれば中止せざるを得ない。
「さて、始めますか」
部屋の隅に置いてあるリュックに歩み寄り、静かに口を開ける。
そこに入っている軍手とキャップを装着する。髪はポニーテールを解いてお団子にしてキャップの中に押し込む。コレで髪の毛が落ちる心配も無くなった。
それからプラスチックのケースを取り出す。
ケースに入っていたキットカットサイズの赤い筒をジャケットのポケットに詰め込む。全部で五つ。
米軍のM41フィールドジャケットのポケットは軍用とあって大きいから小物が楽々と収納できる。
そして愛用のピッキングツールやペンライトの入った小さいビニール袋をパンツのポケットに入れる。
ダイニングキッチンをこっそり抜け出す。
まずは外だ。音を立てないように玄関に向かう。
広々とした玄関の靴箱から一色が使っているらしい靴を選んでそれを履いて外に出る。シトシトと振っている雨と寒い風が吹き込んできた。遠くから雷の音がする。本降りはこれからのようだ。
さっさと作業を終わらそう。
さっき持ち出した袋に湿った土を入れる。ある程度の量が袋に入るとそれを絞って棒状にする。
掘った穴は周りの泥を流し込んで埋めた。
土足のまま上がろうかと思って、辞めた。家の中に家人の足跡があっては疑われるかもしれない。
靴を脱いで水滴が廊下に垂れないように着ていたジャケットを玄関で叩いた。ポケットからカチャカチャと音がする。
先ほど土を入れた袋はパンツのポケットに挿し込む。
それから一度、ダイニングに戻って全員が寝ているかを確認する。
寝ている。静かなものだ。
それからペンライトをかかげて一色家の部屋の扉を次々に開けては閉めてはを繰り返してお目当ての部屋を探す。
あった。一色先生の寝室だ。
そこのクローゼットを開ける。服しかない。ここじゃないのか。離れだったら困るなぁ。
とにかくアレがなければダメだ。話しにならない。
アレの隠し場所がわからずに不安が頭を上げる。アレが無くては今夜の作戦を遂行するにあたってのハードルが上がる。最悪、中止しなくてはならない。
先ほどと同じように扉を開けては閉めてはを繰り返していると書斎のような部屋を見つけた。
弁護士の先生なのだから法律関係の本をしまう書斎が必要なのだろう。諦めて他の部屋を探そうと思ったが、書斎の隅にお目当てのものを見つけた。
縦長の金属製のロッカーだ。鍵がついている。ペンライトでその鍵を照らして形状を観察する。
深呼吸。
ピッキングツールのテンションレンチを挿し込む。それからピックを突っ込む。家でも出来たのだ。ここでも出来る。
そう思っていても心臓の音が鼓膜を圧迫する。
今にも誰かがこの書斎に入ってくる気がする。そして自分の行いを咎める声を上げてしまうかもしれない。
ものの三分もあれば開錠できる自信があるが、今はそれが三時間にも感じられる。
カチ。
開いた。安堵のため息がでる。
ロッカーを開ける。扉が変形しているのか上手く開かない。
力いっぱい引くことでなんとか開いた。その際に大きな音が出てしまった。
誰か起きたか? 素早く中の物を確認する。
お目当てのものがそっくり入っている。
全てがそろった。これで自分の描いていた作戦が完璧に実行できる。
だが、こんな事をしてしまった場合はただでは済まない。
少年法があるとはいえ、厳罰化が叫ばれる世の中だ。いくら未成年でも厳罰――死刑は覚悟しなければならない。
『それがなんとバレなきゃ罪にはならないんだよ』
いつか、雑賀に言った言葉を思い出した。我ながらにバカな思いつきだったが、バレなければ問題ないのだ。
それに、全ては雑賀のためなのだ。しかたがない。
雑賀と幸せになるにはこの方法がもっとも簡単で、もっとも確実なのだ。
何回も頭の中でシュミレーとしてこれ以上の良作が無いことはすでにわかっているでないか。
躊躇うことは無い。やるしかないのだから。
ロッカーの中からまず、銃床を取り出しそれに銃身を挿し込む。そして先台をつける。これで上下二連式散弾銃の完成だ。
トップレバーを押して銃身を倒す。見慣れた二つの穴が物欲しそうにこっちを見ている。
銃身を元に戻してから他に作戦に役立てるものが無いかロッカーの中を物色する。
「あーあ。いけないな」
そこにはキットカットサイズの赤い筒――十二ゲージの実包が一つとスラッグ弾が十発ほどある。
本来なら実包――銃弾と鉄砲は別々の場所に保管しなくてはならない。
なぜなら、私のような輩が居るからだ。これでは獲ってくれと言っているようなものなのでありがたく頂戴する。
それにしても新しい実包まで手に入るとは幸先が良い。
そもそも散弾銃を入手できなければ一色家にあると思われる鉈や包丁を使ってアイツ等を刺殺しなければなかったから成功率が大幅に低下してしまう。
だがこの散弾銃なら扱いも慣れている。獲物が少し大きくなっただけだからより当てやすくなったに違いない。
「な、なにしているの!?」
心臓が胸を突き抜けそうになる。振り向けば一色がこっちを見ている。一度深呼吸をしてからもう一度トップレバーを押してゆっくりと銃身を折る。
「……怪我をしたくなかったら静かにしてくれる?」
先ほどポケットに突っ込んだスラッグ弾と通常の実包を銃に装填して銃身を戻す。ここに来て一色の表情が変わった。
「ちょっと、なにを――」
「静かに!!」
一色に狙いをつけるフリをしてから壁に向かって引き金を引く。轟音を供にスラッグ弾が壁に大穴を空けた。
痛い。今までは鳥撃ち用のバードショット弾しか使ったことが無いからスラッグ弾の反動のせいで頬を強く打ってしまった。気をつけなければ。
「静かにして、いいね?」
散弾銃を突きつけられた一色は小刻みに震えだしたようだ。歯の根のなる音が聞こえる。
「まず、部屋を出て一色の部屋まで連れて行って」
注意深く散弾銃を向けながら一色を促す。歩みが遅かったので銃身でこづいやると面白いように悲鳴を上げた。
運よく書斎の隣の部屋が一色の部屋だった。
受験用の参考書だろうか。本棚の上には可愛らしいぬいぐるみが置かれている。
「ベットにうつぶせになって」
一色は何も言わずに従う。一色の脅え具合に悪戯をしたくなってしまう。銃身で背中を一度小突いてやる。
「ヒッ――!」
いい反応だ。嗜虐心をくすぐられるが、ここは我慢だ。早いところ、一色を何とかしないと皆が駆けつけてしまう。
庭先で集めた土の入った棒状の袋を振りかぶって彼女の後頭部に叩きつけた。
土の重量と殴りつけた勢いで一色が昏倒した。念のために散弾銃で小突いてみたが、反応がない。
護身用に持ち歩いても職質されない武器というサイトで知ったブラックジャックという武器で、袋の中の質量で相手に脳震盪を起こさせるらしい。だが柔らかい土の場合は形が簡単に変化することから相手に傷が残らないという利点があるという。
だがソレを確認する暇はない。それに、この作戦が万事滞りなく進められたなら、頭部の傷を気にする奴は居ないだろう。
散弾銃から実包を取り出してから床に置く。
一色が寝転がっているベットの布団で彼女の身体を巻き寿司のように巻いて布団の端と端を結んで拘束する。
これなら紐と違って拘束の後が残らないだろう。
「おーい。どうしたんだ?」
雑賀の声だ。
散弾銃に実包を装填する。
待っていて。私の王子様。雑賀の周りにつく害獣どもは全て駆除するから。
「楽しい楽しいお泊り会の始まり、始まりってね」
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。
いくつか補足させていただきます。
ガンロッカーについて
ガンロッカーとは銃刀法に基づく銃器を保管するロッカーです。
本作ではピッキングによって簡単に開錠できる描写をしていますが、これは作者の妄想です。
ピッキング防止策がとられているので簡単には開錠できません。
実包について
実包――銃弾に関してです。
作中でも加島が言及していますが、ガンロッカーの中に実包を置くことは銃刀法で禁止されています。
理由はもちろん、ガンロッカーが開錠された場合、実包と共に銃があればすぐに乱射事件が起こるからです。
銃をとられても日本国内なら実包の入手も許可証がいるの盗まれた銃は鈍器にしかなりません。比較的安全です。
また、実包以外にも散弾銃の場合は先台を、ライフル銃の場合はボルトを別の場所に保管するべきなのでガンロッカーからすぐに撃てる状態の銃ほ保管はしません。
横着していると発砲事件の契機になります。気をつけてください。
また実包の種類について
バードショット弾とはいわゆる鳥撃ち用の弾で、一つの実包の中に無数の弾子が入っており、射撃すると弾子が面上に広げながら飛び散り、目標に致命傷を与えます。散弾銃の散弾たるゆえんですね。
鹿撃ち用もあり、そちらは弾子が若干大きいです。
対人に使うとひき肉製造機になります。ハーグ陸戦条約に抵触する恐れがあるので使用は控えてください。(おい!)
スラッグ弾は別名、一粒弾とも言われ、大口径の大きな一つの弾を発射します。
散弾とはいったい(ウゴゴゴゴ)
大口径なために大威力です。クマやイノシシなどの大型獣も倒します。人間につかうと穴が増えます。ただ、ライフル弾と違って弾速が遅い上、弾が大きいので空気抵抗のせいて射程はそんなにありません。
また、面上を攻撃できる散弾と違い、点目標を攻撃するので命中率も極端に低いです。
一通り解説しましたが、何かあれば作者に直接メッセージを送ってください。
残り話数も少なくなりましたが(残り一話とエピローグ)この駄作を読んでくださり、ありがとうございました。