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命を切る

作者: 負人

最近何にも投稿していなかったので『やべぇwww』とか思っていた負人です。

 色々書きたい作品があるんですがどれから書こうか悩んだり、先に連載中のやつを一区切りつけてから書けよ!!とか考えつつ

 先週テストが終わったからウッヒハー!とへんなテンションで授業中に堂々と書き上げたこの作品。

 ではどうぞ。

ショキショキショキ……ショキショキ……ショキ……ショキン


 「はい、出来上がりましたよお嬢さん」

 「え?あ、可愛い!!!」

 「えぇ、とても可愛らしいですよ」

 「そ、そんな///……あ、ありがとう///」

 「お気に召しましたらなによりです」


 ……お会計……円となります……

  ……レシートは……


 パタパタパタ、カランカラン

 「「「ありがとうございました!!」」」


 「またのご来店、心よりお待ちしております」

 「あ、ありがとうございました///」



 ふぅ……理容師という職業は大変だ、その職に就くまでも大変なんだが。

 この職を目指した理由は案外というか結構シンプルなもので


  『人の髪の毛を切るのがとても気持ちいい』


 ただそれだけだ、もちろんこんなことを口外できるわけもなく自分の胸の内に秘めたまま墓場まで持っていくつもりだ。

 この気持ちを覚えたのは小学6年の家庭科の授業の時だった、その時の自分のクラスには学校のアイドル的存在……つまりはめちゃくちゃ可愛い女の子がいて放課後になるとほぼ毎日のように告白されている、そんなアニメの世界から抜け出してきたようなとびっきりの美少女だ。

 その女の子はとても綺麗で艶やかな黒髪ロングヘアーを持っていた、そして、まぁ出来心だったんだろうその女子の髪を、先の先、先端部分の端っこを手にしていた糸切ばさみで


   『ショキン』


 と切り落とした。

 次の瞬間ビリビリビリ!!と頭のてっぺんから足のつま先まで甘く、ピリピリとした感覚が走り抜けた。

 その時だったんだろう自分の中の何かが目覚めたのは……



 以来、人の目を、先生の目を、周囲の目を騙し欺きかいくぐり、下は幼稚園児、上は社会人までありとあらゆる女性の髪をこっそり切り落としていき、痺れるような甘い快感を味わっていった。

 しかし、それだけでは物足りなくなっていった『周囲の目を気にする』というのも最初はスリルがあって快楽のスパイスだったが、だんだんとストレスを感じ失敗しかけることが増えていった。


 自分はその時考えた自分の欲を満たし、かつ堂々と人の髪を切る事が出来るなにか……

 あれでもないこれでもないと考えが煮詰まっていき、気分でも変えようとテレビを付けたとき、見つけた自分の欲を満たし、かつ堂々と人の髪を切る事が出来る、それは


 『理容師』という職業だった。



 その職を見つけた後すぐに行動を起こした、理容師になるための勉強や専門校へ通うための学費を稼いだり……とにかくさまざまな事をして知識を技術を全てを吸収し身に付けていった。

 そして、血を吐くような努力の末、5年くらい前に理容師の職に就く事が出来た。



 それからというもの天国の様な時間が続いている、この前は自分に雑誌の取材が来て、そんなの初めてだったが無難な回答が出来たと思う。

 その前は最近売れているアイドルの髪をセットしに少し遠くまで出かけていったり。

 ついさっきは笑顔の可愛い女子高生の髪を切りそろえてあげた、そのあと自分に向かって「ありがとう」と言ってくれた、礼を言うのはこっちの方だ、ありがとう僕を気持ちよくしてくれて。


 明日も予約がたくさん入っている、今日はあと十分後に女性客からの予約がある……とても楽しみで自然と笑顔が生まれる。




 カランカラン……


 おっと予約していた女の子が来たようだ、僕は自分の持てる最高の笑顔で入ってきたお客様えものに元気よく挨拶を一つ。



  「いらっしゃいませ!!」

 タイトルの『命を切る』あれの意味なんですが

髪は女の命=だったら髪を切るってことは命を切るってことじゃないのかな?と寝起きでボォーっとしていた頭で考えました。

 まぁ、いつも通り何が言いたいのかわからない後書きですが今日はここまで。

 ではまた。

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど、自分が好きなことを仕事に出来て、その上お礼を言われる。ある意味理想の将来なのかもしれません。 命を切るでしたが、男性の場合はどうなんでしょうかね?
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