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歩き始めた途端に後ろからガサっと音が聞こえ、音が聞こえた方に振り返る。

「魔神勢力の走狗共が、滅せよ光滅の矢」

離れたところで背中に光でできた羽を持つ男が、光の矢を作って構えているところであった。

「おいおい、なんでもありかよ」

前を歩く陸都もぼやいたのが聞こえたのか振り返るが、同時に矢が放たれる。

「おい、炎剛てめぇ、ぼやくよりも先に警告しろや!

うおおおおおおお」

どうにか両手を重ね、防ぐのが間に合ったようで弾き飛ばす。

「穢らわしい、早く滅されよ」

続けて2射、3射放ってくるが、どれもオーガの腕を作り陸都が弾き飛ばしながら俺の横を通り過ぎ天使へ近づいて行く。

「いつもそれしか言えないのか、雑魚天使が」

心底バカにしたように陸都が吐き捨てる。

「貴様我を愚弄するか」

顔を真っ赤にし、血管を浮き上がらせ言葉を返す。

「馬鹿にするかじゃねぇ、してるんだよそんなこともわからねぇのか」

そんなやりとりをしてる間にも矢を弾き、距離を詰めて行く。天使はどこか負傷しているようで精彩を欠いていて、陸都の動きの方が早い。

「おいおい矢を放って、イキってたわりに早々に追い詰められてるじゃねえか。おまえさん1人なら逃げ帰って報告しておけば、まだ役に立つし、助かったのによぉ」

そう言われ、さらに怒りを見せる天使。

「貴様らごとき.撤退するほどでもないわ」

逃げるのをやめ、光の剣を持ち、自ら陸都に詰める。

「逃げ切れないとわかって、最後潔く散ろうとするのは嫌いじゃないぜ」

そう言いながら、天使の上段からの振り下ろしを半身で避け、下から切り上げようとする手首を抑え、構えた左拳を顔に打ち込む。

耐久度はそんなにないようであっけなく、気を失い地面に沈む。

「ふぅ、一仕事終わったぜぇ」

咄嗟に何もすることができず、緊迫した状況を息を潜めて見ていた。


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