第一話 洗礼
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次の日、僕は洗礼でどんなスキルがもらえるかとワクワクして朝早くに目が覚めたので、日課の剣術、魔術の鍛錬を起きてすぐから始めていた。すると、剣術の鍛錬が終わったところで父が来て、
「もう始めていたのか。そんなに楽しみだったのか?」
と訊いてきたので、
「うん、そりゃもちろん。はぁ~ ほんとに楽しみだなぁ~」
「そりゃよかった。もうすぐ朝食だから終わったら食堂に来いよ。」
「うん、わかった。魔術の鍛錬が終わったらすぐ行くよ。」
と言うと、
「じゃぁな、待ってるぞ。」
と言って、父は去って行った。しばらくして、魔術の鍛錬が終わった僕は、食堂に向かったのだった。
食堂に着くと、弟、妹たちが、
「「「「お兄ちゃん、洗礼、頑張ってきてね。」」」」
と一斉に言って駆け寄ってきたので、
「うん、頑張ってくるよ。ありがとう。」
と言って、頭をそれぞれ撫でてあげ、
「席につこうか。朝ごはん出来てるみたいだし。」
と言って、みんなを席につかせた。そして、朝食を食べ始めた。
特に何事もなくみんなが朝食を食べ終わると、父が、
「今年は2時間後に洗礼式が始まるようだから1時間後までに玄関に来てくれ。先に準備を済ませておいたから待っているぞ、タリオ。」
と言って、さっさと玄関に向かっていったのだった。その45分後、ルビーに
「行ってきます。」
「ええ、いってらっしゃい。ちゃんと帰ってきてくださいね。」
「うん、もちろん!いいスキルをもらって帰ってくるよ。」
と互いに挨拶を交わして、すぐに父の待つ馬車に向かったのだった。
その15分後、馬車が教会につくと、僕は喜び勇んで馬車から飛び降りた。そして、後から降りてきた父と一緒に教会内に入ると、
「お待ちしておりました。領主様、タリオ様。後50分ほどで始まりますのでしばらくお待ちください。」
と司祭が言って、近づいてきたので、
「よろしくお願いします。司祭様。」
と挨拶を返して、しばらく待つことにしたのだった。
50分後、司祭が出てきて、
「それでは、洗礼式を始めます。皆さん順番にお並びください。」
と言われ、父に
「真ん中ぐらいに並べよ?」
と伝えられたので、とりあえず、真ん中ぐらいに並び、順番が来るのを待った。順番が来ると、
「やっとタリオ様ですか。それでは、鑑定させていただきますね。」
「はい、お願いします。」
「では、失礼して… え?あれ?鑑定しても何も出ない?これまでこんなことはなかったのに。」
と司祭が言うと、父が、
「はぁ?スキルなしってことか?そんなの前代未聞だぞ?」
「そのようです。」
「じゃぁ、もうこんな息子必要ないよ。我が家及びこの領都から追放だ。」
「え、そんな⁉ちょっと待ってくださいよ、父上!!」
「ごちゃごちゃ言わずにさっさとどこかへ行け。目障りだ。」
と言われ、失意の中、教会を出て、領都の門をくぐって外へ出て行ったのだった。
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