表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/331

第十四週:パジャマとニヤケ面(木曜日)

「2時間も?!」と、ナビ=フェテスが訊き、


「それでも止めないの」と、シャ=エリシャが返した。「次の日また掛けて来たんだから」


「それは実際、おじさんも困ったろうね」


「パパはまだ良いのよ、食堂組合全体でJJJには反対だって言ってるから」


「“パパは”?」


「ママが教育委員会で根も葉もないウワサ立てられてるんだって」


     *


「そんなの根も葉もないウワサです!」と、シャ=エリシャの母・シャ=ビスケスは怒りも露わに言った。「なんで私が浮気なんか!」


「しかしですねビスケスさん」


 と、そんな彼女の怒りを鎮めようとしているのか逆撫でしようとしているのかよく分からない口調とテンションで返したのは教育委員会会長のリュ=カルティックである。


「貴女とジグさんが仲睦まじく一緒にいる様子は他の委員の方々も見られていて――」


「アレは会の仕事じゃないですか!」


「ソレはこちらも配慮が足りませんでしたが、それでも少々仲が良すぎるのではと――」


「ですから、ソレが根も葉もない――」


「まあそうカッカなさらないで。確かにジグさんも奥さまを亡くされて久しいですし、お子さまがいらっしゃるとは言え魅力的な方であることに変わりありません。ビスケスさんが彼に惹かれたとして何もおかしな――」


「ジグさんを?!アタシが?!」


「あら?ちがうのですか?」


「冗談じゃありませんよ! あんなパジャマジャ玉!!」


「パジャマジャ玉ですって?!! よくも言いましたわね!!!」


     *


「おかげで委員会選挙も落ちちゃって」と、エリシャ。「ジグのおじさん、おばさん達に大人気なんだって」



(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ