表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/331

第十二週:チェスと木星(土曜日)

「“特に 《サカタッティ》や 《ジバレー》等の種族はこの『落ち損なう』を意識的且つ偶然的に行って――”……って、なに???」


 あら、グルッと廻って自分の方に戻って来ちゃいましたね。


「……なんだコリャ?」


 だから、この『指南書』は実際の役には立たないってのが銀河もっぱらの評判でして――ちょっと見せて貰っても良いですか?


「ああ、どうぞ――しかし、どうしろってんだろうな?確かに仲間やセイの兄さんに訊くのが手っ取り早いんだろうけど、アイツら一度出て行くと全然戻って来ないしなあ」


 えーっと、“――偶然的に行っており、彼らへのインタビュー及び寝食を共にしたフィールドワークを通してそのことを解明した素粒子物理学者ダネイと応用生命倫理哲学者リーの二人組は――”って、インタビューとかされたことあるんですか?


「あー、どうだったかなあ?時々そうやって俺たちの生態調査って言うの?そう云うことするヤツらいたけど――」


 あ、なんか写真も付いてますよ、ホラ。


「うーん?こんな禿げたチョビ髭メガネのおっさんは知らねえなあ――」


 まあ、写真も古いですし忘れちゃったとかですかね?


「まあ、あとはその本がウソ吐いてるとか?」


 あり得るなあ――だってこの後もっとスゴイこと書いてますよ?


「どんなの?」


 えーっと、で、二人も飛べるようになったそうなんですが――“そんな彼らが設立した飛行クラブもある。”


「なんでだよ?!」


 まあまあ――“そうして、そこに入会すれば、空を飛ぶため勘所、いわゆる『注意取られ』の手伝いをしてくれるのである。”


「……どうやって?」



(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ