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第八週:岩と笑い(月曜日)

「ブーイ! ラブリー!!」と、妙齢女性陣の黄色い歓声が上がり、


『……何でいるの?』と、このお話の作者は独り言ちた。すると、


「それはね――」と、四十手前のアナウンサーお耳の恋人ラ=ブーイはこう答えた。「戦闘シーンが苦手なあなたへの助っ人ですよ」


     *


 スタッフの差し金だな…………と云うところで、やっと決闘本番である。


『はい。と云うことで、たまたま休暇でこちらの惑星に来ていたところ里長さんのご意向……え?もちろん一人旅ですよ。私ラ=ブーイ、結婚相手も恋人も……いやいや、私の恋人は……マイクの向うの…………アナタたちです!!』


 するとこの言葉に、キャーッと、広場のあちこちから妙齢女性陣の黄 (以下略)。


『さあ、それでは――西銀河決闘史上に残るであろう伝説が生まれようとしております。

 先ずは東風。騎士の名門ウェイワード、生まれた若干十と一、持つは“シン=レン”、父祖伝来の大刀、その身に纏うは朽ち葉色した革鎧、浅黄の模様も鮮やかに、輝く蒼き瞳持つ、その名はシャーリー・ウェイワード!』


 ――楽しそうだね、おっさん。


『続いて西風。生まれは遥か西方の、光り輝く帝都の外れ、こちらも僅か十と一、不死の鳥の名その名に据えて、誰が呼んだか“ランベルト”。武器はいらねえステゴロだ。その身に纏うは若かりし、母の衣装かルリュイセス、舞うは神楽か白拍子、その名はフラウス!フーラーウースーー、あ、ランベルト!!』


 ――“白拍子”はマズいんじゃないの?


『立会人には伝説の、緑のあの方、名は言えぬ (版権的な意味で)。 そしてインシェン、不言不語、サン=ギゼ殿が舞台に立った。 親の因果が子に報うたか、これも前世の因縁か、袖振り合うも他生の縁 …………いま!運命の銅鑼の音が!鳴り響きます!!』



(続く)

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