インターミッション:幕間(その2)
と、云うことで。
引き続き、石神井公園でのよもやま話、井戸端会議である。
「なんか二人ともイメージ変わりましたよねーー」と、小張千春が言った。「前会った時――二年前でしたっけ?は、なんか逆な感じでしたけど」
すると、これに対してパーカー姿の少女――佐倉八千代は、被っていた男物のキャップを取りながら、「私、この二年で20cm以上伸びましたもん」と、言った。自慢にしていた赤毛は短く刈り揃えられている。
と、それに続ける形で彼女の連れ――同級生の木花咲希 (15)が、「おかげで二人で歩いていると目立っちゃって――」と、言った。「私も180cm近くありますし――」
「あー、でも、木花さんは前から高かったですよね?」と、小張が訊き、
「そうそう。それで男の子に間違われることも多くて――」と、八千代が応え、
「ヤッチと歩いてるとカップルに間違われることもよくあって――」と、咲希が続けた。
「それで一念発起して、女の子っぽい格好を心がけたらこれが大好評で――」と、八千代。「それまでも咲希ちゃんの追っかけ?ファン?の女の子は多かったんですけど、それが急増しちゃって。私も嫉妬されて大変――」
――どうでも良いけど、本気でよもやま話になって来たな。
「はー、やっぱ若いって良いですね――」と、小張。「でも、今度は八千代さんが男の子みたいになっちゃって、逆にカップルに間違われたりしないんですか?」
「あ、この格好ですか?」と、八千代。「急に背が伸びたんで服が間に合わなくて、親戚のお兄ちゃんからお下がり貰ってそれを着てるんですよ。髪の毛は去年ちょっとした事件があっ…………え?なに?「そこはネタバレになるから止めてくれ」?――でも、この作者さん全然続き書かないじゃ…………え?「いまは博士の話で手一杯」?……博士って『川崎』に出てたあのタイムパトロールの?」
すると、ここで小張も気付いたのか、
「あ、ひょっとして、『川崎、生田――』って、あの時のお話なんですか?」と言った。「……ひょっとして私も出てます?」
「出てるって云うか、」と、咲希が応える。「……大活躍でしたよね?」――なんで笑いを堪えているんだ?
「あーー」と、ここでやっと八千代も合点が入った。「えーっと、つまり。あの『アイス』で出て来た主人公の女の子が大きくなって、『川崎』の博士になるわけですね…………と云うか、博士っておいくつなんですか?」
すると、
「確か、私が会った時は14才とかだったかと――」と、小張が応え、
「ああ、『川崎』の終わりの方にもそんなこと書いてあったような――」と、咲希が続け、
「え?じゃあ、アレから3~4年で『川崎』の博士みたいになっちゃうんですか?――あんな可愛かった子が?」と、八千代が言って、
『あ、それで皆に集まって貰ったんだった――』と、このお話のスタッフも想い出した。
*
そう。
実は今回、世界観的には一緒だが時間も空間も違う彼女たち別作品のヒロイン三名にこの幕間にご登場頂いたのは、ただただ、
『これから始まる第二部に登場するキム=アイスオブシディアンは、第一部から数年後、所謂『川崎、生田事件』直後の彼女――TPにて絶賛鋭意過剰労働中の彼女である』
と、云うことを伝えたかっただけなのであるが……なんでこんな字数が掛かったんだ?
*
「いつも通りですよね?」と、小張が言い、
「想い付くままダラダラと」と、咲希が続け、
「考え無しに書き始めるの悪いクセですよ――」と、八千代が言った。
……と云うことで、幕間も終了である。
(続く)
*彼女たち3人が活躍するお話は、こちら。
「川崎、生田、1969」 https://ncode.syosetu.com/n4345gw/
「エマとシグナレス」 https://ncode.syosetu.com/n8522ha/