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第五十週:観察と鐘の輪舞(月曜日)

 次の瞬間。


 西銀河帝国皇帝ランベルト一世と葉来子龍は、白や黄色や薄桃色と云った色とりどりの花に埋められた桜の森の満開の下に居た。


     *


 また、別の次の瞬間。


 ロクショア・シズカとサン・ギゼは、知らぬ間に繋いだ手を離さぬままに、昏い瓦礫が折り重なる廃墟の街の影の中に居た。


     *


 そうしてまた最後に、更に別の次の瞬間。


 大耳大鼻の男性は、再び菜の花畑を見下ろす小高い丘の上に立って


 ――と、感じた瞬間、


「ジイさん!おい!ジイさん!!」


 と、これも再び、彼を呼ぶ声に目を覚まされることになった。


「……また弾かれたのか?」と、男性が訊き、


「らしいな」と、男性の頸のペンダントから抜け出しながら青い光は応えた。「よっぽどアンタを行かせたくないのか?」


「確かに、偶然とは想えないが……でも、だとしたら一体誰が?」


     *


『着いたようですな』と、3/8サイズのソケットを確かめながら少年が言い、


『今度は何処に?』と、“エル”が訊いた。


『あ、とは言っても、先ずは第一弾ですが―― 《地球》と 《ソディム》のようです』


『なるほど、先遣隊の跡を追って来た感じですね』


『ですな。時間も場所も、ほぼピタリです』


『“イゲイ”さんが向った方には?』


『いえ、そちらにはそもそも向っていなかったようで……大きさの問題でしょうか?』


『残りの二つは?』


『まったく別のグループかと想われますが……“穴”は出来たが“中身”は未だ』


『行き先は?』


『これも未だ分りません』



(続く)

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