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第四十七週:図書館とくっつき虫(土曜日)

「しかし、アレですな――」と、食後の祈りもほどほどにウォン・フェイが言った。「陛下のお孫さんと出会った直後に“デュヤン”に似た機械に会うとは……うーん?一種因縁めいてはいませんか?」


「因縁?」と、こちらは未だ食事中――と云うか小張が点てた抹茶のカフェインで少々テンション上がり気味のス・イゲイ。「あのお子と“デュヤン”になんぞ関係があるのか?」


「あ、いえ、巷説の類いを出ない話なのですが――」


「なんじゃ、噂話か。お前らしくもない」


「しかし、少々引っ掛かる部分もありましてな―― 《泰坦》族の伝説」


「ふん。それこそ眉唾よ」


「しかし、巨人族が居るのは確か」


「《冰霜》なら、お前と東銀河で見たな」


「であれば、過去に 《泰坦》族が居たとしてもおかしくはない?」


「“居たとしても”はな。しかしそれと、奴らが“別の宇宙”とやらに行ったかどうかは、また別の…………うん?」


「どうされました?」


     *


 へー、じゃあ、西銀河の一地域では“天上に戻った”じゃなく“別の宇宙へ飛び立った”って伝わってるんだ――知らなかったな。


『《泰坦》族が存在した痕跡は西銀河の様々な地域に残されているのですが、その存在があまりにも突然消えてしまったように見られるため、このように多数のバリエーションが伝わっているのではないか?――と、楠渡河大学椰子教授の論文は結ばれています』


 ふーん?確かに、オートマータ戦争以前は骨の欠片すら見付からなくて本当に“伝説上の生き物”扱いされていたし……うん?なんですか?ス師匠?……お酒?エンジンルームの外にあった?……はいはい。Mrには僕から謝っておきますから、どうぞ飲んで下さい。



(続く)

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