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第四十七週:図書館とくっつき虫(火曜日)

「それで……どうします?」


 と、ストーン女史が、遥か上空を飛ぶマント姿の少年と少女とチンパンジーに目を奪われながら言い、


「ココヲ造ッタノガ 《時主》ノ人ダッテノハぱんふれっとカラ分カッタケドサ――」


 と、Mr.Bが、公園のベンチで談笑する一組の天使と悪魔のカップルを訝しく想いながら応えた。


「ドウヤッタラ 《しゅーるー》ト云ウカ 《ほーらいナントカ》ニ行ケルンダ?」


 すると、彼らのこの問いに対して博士は、


「うーーん?」


 と、屋台のおばちゃんから関西名物 《はしまき》を受け取りながら、


「前に行った時はオオツタハコバツバメバチのジャンプに便乗したんですけどね」


 と、言った。――あら、これ美味しい。


「じゃあ、その何とかってハチを探すんですか?」


 ――あら本当、美味しい。


「デモ、ココモ 《時主》ノ惑星ナンダロ?ダッタラ、モット簡単ニ行ケナイノカヨ?」


 ――アンタラヨク食ベルナ。


「うーん?でも――」


 と、頬っぺたに辛子ソースとマヨネーズを付けながら博士。


「惑星パンフレットにはそう云うアクセス系の記載はないんですよね」


 ――これだけ人 (?)がいるのに 《時主》の人には一人も会わないし。


「図書館でも探して行ってみますか?」


 と、手元のブレスレットをアレコレ操作しながらストーン女史。


「この惑星、星内ネットもないようですし」


 ――どうやってこれだけの記憶装置を制御してるのかしら?


「図書館ネエ――」


と、セントラルパークそっくりの公園の向うに広がるNYの摩天楼そっくりの風景を眺めながらMr.B。


「マ、闇雲ニはちヲ探スヨリハましカ――」


     *


「オオツタハコバツバメバチを探している?」


 と、トルコ帽姿の男性が言った。


「だったらこの図書館の屋根裏に行ってごらん。私の友人がハチをたくさん飼っているよ」



(続く)

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