第四十五週:ヤングと松井(水曜日)
さて。
で、
まあ、
何と言うか、
と云うことで、
引き続きの状況整理・状況説明なんですが……いい加減飽きて来たなあ――、
『ちょっと、やっと私達の番なんですけど?』
いや、でも、説明しているだけだとお話進まないし――、
『でも、私たちの存在とか目的とかが一番の謎なわけで――』
いや、でも、貴女が“別の世界の博士”の身体に入った“コンパルディノス二世”だってことは皆さんもう知っているワケで――、
『あれ?そうでしたっけ?』
博士とのやり取りの中で説明してましたね。
『でも、居場所とかまではまだ――』
それも、貴女と少年の会話から 《ホーライ・カスケード》の 《死者の惑星》に居ると云うのは大体分かりま……なんだ、僕もちゃんと仕事してるなあ――、
『こらこら、でも 《死者の惑星》が何かまでは――』
あ、まあ、それも第一部を読んでいる方なら 《ハドルツ》だってことは分かるでしょうし、分からない方も「なんか“エル”たちの根城になってる場所ね」ぐらいに理解しておいて貰えばお話的には十分――、
『あ、なら、目的は?私の考えている壮大かつ深謀遠慮な目的』
……それをもうバラしちゃうんですか?
『……ダメかしら?』
この連載、五十一週まである上にクリスマスSPと新年SPも控えてるんですよね。
『スペシャル?なに?やるの?今回も?』
らしいですよ、バッカじゃないかって言ったんですけど新しい編集長が――、
『あー、じゃ、私の目的はもうちょっと後に明かされる感じね?』
ですけど……、いま貴女 (貴男?)がバタバタしている理由って、半分以上は目的遂行と云うより所謂“トラブル回収”ですよね?
(続く)




