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第四十三週:ケヤキと椎の木(水曜日)

『“穴”を開けた時、周囲に変った様子はありませんでしたか?若しくは怪しい者とか』


『どっちかって云うと怪しいのは私たちの方だったから――侵入者だからね』


『陛下と葉来以外に不審なモノやコトは?』


『うーん?さっき話したタイムパトロールの“私”や“坊や”は逃げたあとだったし――ランベルトのジイさんとは会えなくて、騎士が何人も居たけど――そんなに気になる?』


『気にし過ぎかも知れませんが、ファズソケットの位置を辿られたような跡が……いや、あくまで可能性なのですが――』


『でも追っては来られないでしょ?』


『もし、私と同等の技術を持っている者があの場か……あの宮殿内に居たとすれば、“穴”を複製出来たかも知れませんが――』


『プラネタリウムで邪魔したヤツ?』


『アイスオブシディアンにそこまでの技術はないでしょうから、或いは――』


『あ!』


『どうしました?』


『宦官の一人が「青い光が……」って言ってたような――』


     *


「B?なにか見付かった?」


「ぼっくすノ中ニハ痕跡ナシ――二人ガ居タノカモ怪シイグライ何モ残ッテナイヨ」


「了解。――ライリーさんの方は?」


「こっちも同じです。一応、周囲10㎞程まで走査してみましたけど、四人とも居ませんし、居た痕跡も私たちが来る前のものですね」


「じゃあやっぱり?」


「“穴”?」


「六人一緒ニ?――“穴”ハ小サインダロ?」


「消える前に変わったことは?」


「私の方は特に――Bは?」


「ボクハあいすチャント仲良ク遊ンデタンダケド――アア、ソウ言ヤ“コイツ”ガ急ニ“ごおぉん。ごおぉん。”ッテ鳴イテタナ」



(続く)

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