第四十二週:パンクとショート(木曜日)
で。
何の話だったっけ?
……ってそうそう。
いま話題になっている 《亀裂》と云うか 《抜け穴》と云うかの問題とはなにか?
ある人曰く、実際問題 《亀裂》自体はよく出来るものらしくて、そこに嵌まり込んだ人を助けたりすることも――ある種の人達にとっては――よくあることだったりするらしい。
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「問題は意識して迷路を拡げてるってこと」と、大耳大鼻の男性。「それに、宇宙間で人や物のやり取りをしてるらしいってことだ」
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それぞれの宇宙がそれぞれの宇宙で安定しておくためには、それぞれの宇宙に割り当てられた――と云うか、それぞれの宇宙がビッグバン以前に持っていた情報やエネルギーの総量を変化させてはいけない。
――らしい。
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「なので、ドコのバカがやっているのかは知らないが、これを放っておけば、良くて一つ……二つか?悪くて全ての宇宙が連鎖反応的に崩壊してしまう――かも知れない」
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『ですので、まあ偶然ですが』
と、“死者の惑星”で少年は言った。
『宇宙が消滅しても残る場所を作っておいて良かったですよ』
――それが 《ホーライ・カスケード》―― 《女神たちの滝つぼ》です。
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ポポポポポ、ポワン。
と、少年が 《宮殿北側》に作った“抜け穴”が妙な音を立て、
キキュキキュキュュ。
と、男性が 《宮殿南東》に作った“コピー”が呼応して鳴り、
ヒューーーヒュヒュ。
と、その二つの“穴”が閉じようとするのに合せるかのように、
ゴオォン、ゴオォン。
と、何故か遠く 《サ・ジュジ騎士学校》に居る博士のタイムボックスが、急にそのエンジンを臨界状態に変――――――………………ップヒュン。
(続く)




