表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
200/331

第三十三週:胡蝶乃夢と一陽来復(水曜日)

「行ケナイ?」


 と、久々登場Mr.Bがブヨブヨと飛びつつ訊いた。


「たいむぱとろーるノぼっくすデ行ケナイ所ナンテアンノカ?」


 すると、こちらも久々登場ストーン女史が、


「行けなくはないけど、“無理矢理じゃないと行けない”ってことね」


 と、エンジンルームのカギを開けながら応えた。


「――で、その“無理矢理”をこれからやろうってワケ」


「ソレハ大丈夫ナノカ?」と、B。


「博士曰く“昔の人はよくやってたらしいです”だそうよ」と、女史。


「ソレハ……大丈夫ナノカ?」


「一応、技術部にも確認は取って来たし……あんまり不安にさせないでよ」


「マア、イツモノコトダカラ良イケドサ…………デ、肝心ノ博士ハ何処ニ?」


     *


「やあ、なんだか久しぶりだな」


 と、タイムパトロール整備部第三工場長カゲヤ=ヒイロは言い、


「亜空間通信ではしょっちゅうお会いしてますけど」


 と、白いジャージの博士が返した。


「直接会うのは二年ぶりぐらいですか?」


「ま、レスキューの人たちは外を飛び回るのが仕事だからね」


「私、レスキュー部じゃないんですけど」


「師匠に似たんだろ?仕方ないさ」


「それ、アベラさんにも言われました」


「ま、君が初めて来た時のことを知ってるとね――で?ただの挨拶じゃないよな?」


「流石、工場長」


「君が分かりやすいんだよ――で?」


「それが――どうも最近、変なことばかりが続いていて」


     *


「フラウス」


 と、宙を見詰めたまま皇帝が言った。


「その子を連れて中に入り、誰か呼んで来い」


 ――一人の方が楽しめそうだがな。


「今宵は珍しい客人ばかりのようだ」



(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ