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第二十七週:終わらぬ戦と飲酒癖(土曜日)

「よく分かんないなあ、惑星が無くなったけど、無くなっている間は問題がなくて、元に戻ったら問題が起きたってこと?」


『大まかに言えば、その通りです』


 それってつまり、戻し方が悪かったと云うか…………ごめん。どう云うこと?


『はい。私がアクセス出来るデータにも限りがありますし、そもそも本件はそれ自体前代未聞の出来事ですので、ここからは推測・推論にしかならないのですが――』


 まあ、宇宙中から星を盗んで平行宇宙を集めるためのエンジンにしたんだもんね、前代未聞どころの話じゃないよね。


『一応、Mr.Blu‐Oに聴き取りを行ったタイムパトロールの記録に依りますと、《時主》のとある古文書にはその技術の詳細が載っていたようですが、実際にどの程度の実験・実用が行われたのかは、あまりにも古い時代の話であるため分からないのだそうです』


「そこはタイムトラベルで行かないんだ?」


 あ、ねえ、そうだよね。


『はい。それについてはMr.Blu‐Oが“ご先祖さん達のせいか、その実験のせいかは知らんけれど、その時代以前の 《シュール―》に行こうとすると何故か弾かれるんよね”と答えられています。“せやから確かめようがないんよ――”と』


 え?あの人がそこまで言うんだったらよっぽどだなあ。


「と云うか、樫山さんも一緒に旅してたんだろ?バアさんから何も聞いてないの?」


 うん。あの人はその時興味のあることした口にしない人だからね、あと僕に話しても理解出来ないと想ったんじゃない?


「ああ――」


『と云うところで話を元に戻しますと、どうも 《ホーライ・カスケード》に長く居た天体の一部に時空連続体の不具合が発生しているようなのです』



(続く)

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