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第十九週:大魚と星の海(土曜日)

『さーあてと、それじゃ、ま、早速読み上げさせて貰う…………すみません。失礼致しました。えー、読み上げさせて頂きます』


 ちょっと先週のアレが残ってんだね、分かる分かる。


『すみません、Mr樫山。私とした事が――』


 いいよいいよ、気持ちは分かるから。


『いや、本当に……いや、では、えー、《浮遊舎》からの返答メッセージです』


 はい。お願いします。


『“拝啓、樫山泰士様。この度は当方 《ダネイ&リー飛行倶楽部》にご興味を御寄せ頂き大変ありがとうございます。”』


 お、なんか普通のところっぽい。


「ま、でも、こんなのは定型文だし」


『“私、当飛行俱楽部の第三千九百三十九支部、通称 《浮遊舎》の支部長を務めさせて頂いておりますビイ=バアナと申します。”』


 うんうん。ふつう普通。


『“倶楽部では 《紅のレポフスキー》と呼ばれておりますので、是非今後は、《レポフスキー》 《レポフ》とお呼び頂ければ幸甚です。”』


 ……うん?


「いま、なんて言った?」


 ちょ、ちょっとストップ。


『はい?まだメッセージは続きますが?』


 あ、いや、ちょっといきなりアレがアレだったから……デュさん、どう想う?


「あー、いや、あー、俺もちょっとビックリはしたけど…………まあ、仲間内の呼び名?あだ名?を伝えることで、フランクな感じを出したいだけとかかも知れないよな?」


 でも、問合せへの一発目の返信ですよ?


「うーーん?ちょっと変なのかなあ?」


『あの、すみません。まだメッセージの二百三十分の一も読んでいませんので、先ずは続きを聞かれてみては?』


 ああ、まあ、そうだよね……って、“二百三十分の一”???



(続く)

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