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第十七週:コクン頭と酔っ払い(土曜日)

 えーっと、なになに……“ベトナムで鳴らしたオレたち特攻部隊は、 濡れ衣を着せられ逮捕されたが、刑務所を脱出し地下に潜った”


「…………何だ?それ」


 あ、すみません。声大きかったですか?


「あ、大きさもそうだけど、いきなりベトなんとかとか言うからさ。惑星か何かの名前?」


『―― 《ベトナム》とは、東銀河辺境域、太陽系第三惑星地球にかつてあった国の名前で、アジアと呼ばれる地域の東南、南シナ海と呼ばれる海に面しており、現在でも地元の方々はその名前を使用されているようです。――ですよね?Mr.樫山』


 あ、うん、多分、それで合ってる。僕もよく知らないんだけど、コンピューターの君が言うんなら、間違いないんじゃない?


「で、その昔の国がどうしたってんだ?」


 あ、いや、小説のスタッフから送られて来たのを読んだだけなんだけどさ、ほら、《浮遊舎》からの回答も来ないし。


「ああ、な、あれから三日だもんな」


 で、実はこの土曜日って、元々は次週の予告とかその週のまとめとかするスペースだったんですけど――、


「そんなことやってたの?」


 はい。第一部の最初のころは結構マジメにやってたんですけど、その後、Mrが乱入して来たりオットー姫さまに呼ばれたり、果ては宇宙の終わりにまで飛ばされたりしてウヤムヤになっちゃってて――、


「ああ、それで再開させようってワケね」


 出来ればですけどね。


「でもアンタ物書きなんだから、そんなスタッフに任せないで自分で書けばイイじゃん」


 いやあ、それがあんまり信用されてないらしくて、台本通り読まないとダメなんですよ。


「はあ……あ、それじゃあさ、俺も手伝ってやろうか?その、次週予告だか今週のまとめだかなんだか。どうせ、俺もヒマだし」



(続く)

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