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素描集  作者: かやまりょうた
8/8

素描8 雑文 食虫植物の話

書いていないと感覚がボケてしまうので、文章の練習です。

食虫植物の話


食虫植物とは


 自分は植物を色々栽培している。その中で、自分が子どものころにとくに興味を持ったのが食虫植物である。頭の体操がてらにそのことについて、語ってみることにしたい。


 いきなり食虫植物と言ってもあまり認知されていないと思うが、食虫植物はその名の通り、虫を食べる植物である。虫を捕らえるために不思議な形に進化した奇妙で奇想天外な植物である。


 現在、地球上には千種を超える食虫植物が確認されていて、極地や極端な乾燥地帯をのぞいた全域に生育が認められている。日本でも低地から高山帯までいくつかの種類を見ることが出来る。意外に身近な植物なのである。


 その多くは湿地帯や水のしみ出る崖地に生育が見られ、食虫植物は他の植物が、生育にあまり適さず進出してこない場所を選んで、最初に芽を吹く、パイオニア植物でもある。残念ながら、水の多い場所を好んで生育する食虫植物は開発や環境破壊の影響を受けやすくその数は減少している。


 また、このような栄養の乏しい場所を生育の場所としてきたため。食虫植物はその進化の過程で、虫を捕って食べ、栄養を自分で補うすべを身につけたものと考えられている。


食虫のメカニズム


 食虫植物が虫を捕る方法について解説したい。虫を捕らえる方法は5方式ある。


①粘着式


 粘液を葉の上から出して、虫を捕らえ、その後、消化液を出して、消化吸収する。モウセンゴケやムシトリスミレがこの手の食虫植物の代表である。


②落とし穴式


 壺型か筒状の葉をつくり、その中に虫を落として捕らえ、その後、消化液か微生物の助けを借りて、消化吸収する。ウツボカズラやサラセニアがこの手の食虫植物の代表である。


③挟み込み式


 葉に感覚毛というセンサーあり、これに触れると葉の両側がすばやく閉じて、虫を捕らえ、その後、消化液を出して、消化吸収する。ハエトリソウやムジナモがこの手の食虫植物の代表である。


④吸い込み式


 地中や水中に小さな袋型の捕虫嚢をつくる。この中は低圧になっていて、入口の毛に触れると開いて、獲物を吸い込む。その後、消化液を出して、消化吸収する。捕虫の対象は、極めて小さいものでミジンコや線虫などである。ミミカキグサ、タヌキモなどウトリクラリア属がこの手の食虫植物の代表である。


⑤一方通行式


 地中や水中に特殊な形の捕虫管をつくる。微細な生物が管に侵入すると反対方向に毛が生えていて、抜け出すことができなくなり、株本にある捕虫嚢に虫を捕らえ、その後、消化液を出して、消化吸収する。ゲンリセア属がこの方式の食虫植物である。


食虫植物との出会い


 食虫植物をはじめて知ったのは、本だった。図書館の児童書エリアで、あかね書房「食虫植物のひみつ」(科学のアルバム)清水清著を見たのがきっかけだったと思う。


 この本は今でも買うことが出来るようである。しばらくして町なかの園芸店でウツボカズラを見つけたのが実物に触れた最初だと思う。


 のちにハエトリソウとか買ってもらったが、子どものころは満足に栽培できたためしがなかった。


 今度はだいぶ大人になって、サラセニアが売られているのを見つけて買って来たのがはじまりで、その時のサラセニアは今も持っている。


食虫植物のおもしろさ


 何と言っても見た目、植物体の形のおもしろさだと思う。虫を捕るために不思議な形になり普通の植物にはない色と形をしている。あとは捕虫のメカニズムなど生態が興味深い。

 

 これらが魅力だ。虫を捕ること自体はおもしろくないわけではないが、そのうち見慣れてくると、どうでもよくなってくる。そのあたりが栽培している者と普通の人との違いのようだ。


参考文献 日本文芸社「育て方がよくわかる 世界の食虫植物図鑑」田辺直樹

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