心象とまぼろしのこえまぼろしのゆき
心象
わたくしのみみのおくの
三半規管に
轟音かつ無音の
ゆめのゆき
が
ふるのでさあ
「ひととひとの睛の連なりには」
「少し匕首がいる」
「戀のきずぐちは」
「痛い」
「包帯をかけ」
「て」
「なまにくを刻んでおこう」
あふりかの
神々でさえ
マントルのあかさを
静止できないでせう
それに
ときはふゆ
むしろ白すぎて赤くさえある
そうぞうしいほどの静謐に
鼓膜と網膜と腹膜と
膜ちう膜が
やけて堕ちるのでさあ
ビィトにビィトかさねて
びぃとるばむ無宿
てな心象を背景にしかして
ふゆはさむいね
もう
ゆきのきせつじゃき
みなみな
あたたかくしてな
とくに
はあとをひやさぬように
なあ
まちがったって良いじゃないか
くれなゐの花が
雪のなかにすら
さくのであろ。
とりま
LOVE
やで
ぜんしんの毛穴からふきだすくらいの
LOVE
ぜんしんの毛穴からふきだすくらいの
赤い花を
いのちに
かざれ
まじでね
毛穴からね
花をさかして
きみが
はなばたけになるのでさあ
まふゆでもね
LOVE
了。