ちょっとしたお散歩
先ほど気づきました。
エリってなんだよ…(訂正済みです)
エリスと別れてからのこと。
とりあえず速攻で兎を10匹倒してから、平原の奥へと進んだ。
慣れからか、足を一切止めずに兎を狩れるようになった。
見つけたら後ろから近づいて、そのまま首を一撫で。
それでスパッと切れる。
鍛治とか鉱石とかが箱庭に実装されたら、自分でも剣を作ってみたいものだ。
「でも昨日の夜から新しい実装がないんだよなー」
神様も忙しいのだろうか。
LIMEニュースには〈新しい平原地帯のモンスターが実装予定!!〉と書いてあったのに。
今朝にそれを見て、「今日の昼ごろに実装かなー」なんて根拠もなく思っていたのだが。
しばらく歩く。
ポツポツと他のプレイヤーが見える。
中には数人でまとまって兎を追い込んでいる人達もいる。
それらを横目に、奥に見える木々の塊を目指して進む。
「ここか」
もうしばらく進んでようやく森の入口についた。
今まで歩いてきた平原地帯と違い、だいたい5メートルくらいだろうか、そのくらいの高さの木々が前方に不規則に並んでいる。
特に道という道はないが、歩くことに苦労するほどではない。
心地よい風が頬を撫でる。
地面の土に映る丸い木漏れ日を踏み分けて進む。
今朝見た掲示板によると、昼の森はモンスターに襲われる危険があまりないらしい。
それでも奥に進むほど森が濃くなって、暗くなるにつれてモンスターに狙われることが増えるのだとか。
少なくとも森に入ってすぐには、あまり危険がないらしい。
今回森に来たのは主に素材探しのためだ。
ここでようやく鑑定スキルが輝くそうだ。
例えば草原地帯にはえているの素材は大抵が雑草ばかりで、極たまに四つ葉のクローバーが混じっているくらいだそうだ。
もはや素材とすらも言えないくらい。
これらの実用性は皆無。
つまりゴミである。
それに比べて、森には薬草や霊草などポーションのもとになる素材が採取できるとのこと。
それらを摘んでショップで売るのだ。
残念ながらまだプレイヤーの間ではポーション作りといった調合スキルを確立できた人がいないから、神殿で売るしかない。
これが意外といい値段で売れるのだ。
今日は素材採取と森の下見のため。
あわよくば鑑定スキルが上がったりして。
あとでステータスを見るのが楽しみである。
結構短め