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女神からの説明補足!

「せんぱーい何しちゃってるんですかー!」


甘ったるい声と共に、やれやれとでも言いたげなようで、妙に芝居めいた仕草をする彼女が現れた。


薄いピンクの髪を両耳に軽くかぶせるようにふんわりと落ち着かせたショートヘアの女神は、例のヘルプさんの前にスッと進みでると、上目遣いで伺うように下から見上げた。


なんというか、すごくあざとい。


「今から怖がらせてどうするんですか…もう」


「私はただ事実を述べたまでだ」


「まあいいです。さてみなさん!私がこの箱庭についてもう少し補足しますね!」


こほん。


「皆さんにはこれからこの世界で生活してもらうのですが、実はまだここには何もないんです。


何もないっていうのもその字の通り、この世界はまだ空白、空間そのものがそもそも存在しない箇所がいっぱいあるんですよね。


この世界において今存在するのは、皆様が立っているこのレンガ敷きの広場だけなんです。

この広場の外には限りない空白が広がってたり?


でも安心して下さい!

こっから増えますので!


というわけでまずは神殿から!」


しゅん。


女神が手を横に振ったのに合わせて、彼女が映っている画面のその後ろ、広場の後方に大きな建物が下部から徐々に現れた。

突然生えたその大きな神殿は、その質量の規模と厳かな雰囲気をもって広場にいる皆を圧倒した。


こほん。


「この施設は神殿として機能します!

もし皆様が死んだ時はここで復活します。


まあ復活させるのは私の仕事なので、あんまり死なないでほしいですねー笑」


「ちなみに、皆さんの手助けとなるようにクエストシステム?も実装するんですが、ちなみにクエストの報酬受け取りは神殿の窓口で行います。


クエストについてはまた詳しく説明するのでちょっと待ってて下さいねー!」


「お次はフィールドの拡大!

この世界はこの半径300メートルの円形の広場を中心として開発&実装していくつもりです!


今実装したこの神殿を広場の中心から見て真北の方向とします。


それで、まず皆さんの家をこの広場の周縁に同心円状に造りたいと思っているのですが、その家を報酬とするクエストを発布したいと思います!」



おお…

広場が少しざわめいた。

確かに家は必要だな。



「そのクエスト内容ですが、こちら!」



ぴろん。


女神がこちらに手を振ると、自分の耳元から前にも一度聞いた電子音が鳴った。



すると視界の正面に透明な画面が現れる。




〈コモンクエスト〉


広場外周の草原で兎を3匹倒す


難易度/☆1

報酬/コンパクトな家セット(ノーマル)




ふむ。

兎さんを倒すだけなのね。意外と簡単そう?



「だんだん説明飽きてきたよ…

代われる?あ、ダメ?やっぱり?」


こほんこほん。


「まあ皆さんも何となく分かってるとは思うけど、このクエストはほぼサービスのようなものだから!超簡単!!


たった今箱庭拡張したけど、広場を出て少し歩いたらすぐ兎さんに会えるはずだから!


クエストを受ける時はこの画面の左下にあるYES!のボタンを押せば自動的に受領したことになるからね。


受領したクエストは皆さんの視界画面右上にちゃんと出るはずだから、兎を三匹倒してクエスト完了したら神殿に行って報酬をもらってね!


兎を倒したらアイテムがドロップすると思うから、今後は今から配るカバンに入れておくことをオススメするよ!


というわけで配布!」



ぴろん。



画面が新しく表示された。



〈アイテム配布〉


アイテムボックス(小)×1

鉄の剣×1


「ちなみにフィールドにポップする生き物は魔物といって、今まで君たちが生きてた世界の生き物とは全く別の生き物。

たとえば、魔物は斬られても血を流さない。だから倒すことに躊躇しないでね!」


そこで彼女は一息つくと、


「そして最後に皆さん!この世界に早く慣れてほしいと我々神は思っています。


君たちもこの世界に生きる一員として、世界の一部として、この世界に馴染んでほしいな!以上!」


この世界もきっと、君たちなら楽しめるはず!

あっちなみに家の場所は、クエストを完了した早いもん順だから!悪しからず!


とそんなことを言って彼女は虚空に消えてった。



なるほど早いもん順か。

自分のすぐ横にいる一人の男と目があった。


むむ。


これはきっと競争になるだろう!



自分もこの波に乗り遅れないよう、広場の外にあるだろう草原に駆け出した。



今日もう一個投稿できそうです


あと広場についてはパリの凱旋門広場をイメージしてくれれば。


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