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もふもふ転生(検討中)  作者: ahchan
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召喚されました1



眩しくて、意識が浮上する。目を開けてあたりを見渡す。どこか暖かかく、どこまでも続くような真っ白い世界。何も無いのに幻想的な空間だ。



「ここはどこだろう。落ち着く気がする。なんか自分ちの庭みたい・・・」



俺は今日、トラックに轢かれて死んだ筈だ。どうしてこんなところにいるんだろうか。病院・・・では無い筈だし。



後ろから、笑い声がした。



振り向くと、人が立ってる。見渡したときには誰もいなかったのに。



「やっぱり君は人を助けて死んでしまったね、優希君」



こんな不可思議な場所で、慈愛に満ちた笑みで話しかけてくるこの人は、神なんだろうか。



「初めまして。私は久遠津優希と申します。あなたは神様でよろしいでしょうか?あと、先程のやっぱりとは?」


「そうだねぇ。神とも言われているし、ありとあらゆるモノを生んだ、創生の父とも言われている。君は沢山の命を助けてきた。時には怪我をし、時には嘲笑われた。それでも人tを、動物を助けてきた。そんな君を見守っていたからこそ、やっぱりと言ったんだよ。」



創生の父と言われ納得する。赤ん坊のように自分の心を素裸にされ、優しく包み込まれているような気持ちになる。確か創生の神ってゼロからひとつずつ創っていった人だよな?予想してたよりもずっとずっとすごい人だった、この神様。






「ごめんね。事象が事前に予測できても君を助けることができなかった。見守っていたと言っても、地上に手を出すことは許されない。それは世界の乱れと繋がってしまうからね」


「あの時間、あの場で事故に遭遇する。それが自分の運命です。気にしないでください」


「その年頃で随分と達観してるね」



俺の場合、昔からだし、近所の人達に『大人しい子』とか『落ち着いてる』としょっちゅう言われてたし。



「そういえば、俺が助けた少年は無事ですか?」



自分が死に、もし助けれてなかったらやり切れない気持ちになる。



「ふふ。自分のことよりも周りが大切なんだね。大丈夫。今朝の少年は大きな怪我もなく無事だ。君のご両親は、悲しんでいるけれどいつかは、と納得していた。兄弟達は大泣きしてるけどね。葬儀は、今まで助けてきた人らも弔問しに来ている。沢山の人が君の冥福を祈ってる」



神様と話してるからか未だに死んだ実感がない。家族に無茶するなと何度忠告されても直すつもりがなかったから、本当に家族には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。



偽善者と言われたこともあるけれど、17年間育ててくれて、沢山の愛をくれたことに感謝しかない。



「話は変わるけれど、君をここに呼んだ理由だ。前世の功績を讃え違う世界に記憶を持って転生してもらおうかと思って。通常なら死んだらすぐ選考され輪廻の輪に加わるんだけど」



知ってる世界で、誰も俺のことがわからないのに、新たな人間関係を築いていくよりかは、違う世界に行った方が気は楽かな?



「俺が行くのはどんな世界ですか?」



「動物や自然が好きな君に1番のおすすめなのは、剣と魔法の世界かな?言葉を理解できる動物、魔獣なら君と仲良くなれると思う。元々動物に好かれるようだったし。地球以外の科学が発展している世界は君に不向きだよ。自然が少ないし」



魔法!!これは男として心踊る響き!!興奮する。是非とも行きたい!







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