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豆乳女・ラーメン女

「いらっしゃっせー」


ここは私と佳子の行きつけのラーメン屋さん。

そして私の愛しの豆乳ラーメンを扱っているお店。

ここ以外でこんなに素晴らしいメニューを扱っているラーメン屋さんは知らない。

空いてるカウンター席に座ると佳子に止められた。


「あ。こっち座ろうよ」


ボックス席に座ろうと言われた。


「でもいつもこっちじゃん」

「今日はこっちの気分なのー!」

「わかったわかった。わかったから騒がないで」


なんでこっちなんだろ?

そう思いつつも豆乳ラーメンが食べられればそれでよかった。

店員が注文を取りに来たのでいつものように豆乳ラーメンを・・・


「まだ連れが来るのであとで注文します」

「連れ?」

「実は今日は来客があるんですよ!」

「ちょっと!私聞いてないんだけど」

「だって言ってないもーん」

「もーんじゃなくて言ってよ。なんで言ってくれなかったのさ」

「言ったらまこちゃん来ないじゃん」

「当たり前じゃん」

「ここは嘘でもいいからちょっとくらい悩んでよ」

「そういうことじゃなくて!・・・わかった。落ち着きましょう」

「そうだよ。素数を数えて落ち着こうよ」


よし。落ち着こう。意味不明な佳子を無視して落ち着こう。

えーと内緒で合わせたい人が居るって言ってたから・・・

ん?もしかして・・・彼氏?

そういえば最近そーゆー話してなかったような気がする。

佳子もわざと避けていたんだとすればつじつまがあう気がする!


「佳子。もしかしてかれ・・・」

「いらっしゃっせー!」

「あ!きたきた。おーい!こっちこっち!」

「おう。ってなんでお前一人じゃないんだ?」

「えへへー。連れて来ちゃった」

「マジかよー」

「五郎だって友達連れてきてんじゃん」

「まぁそこはおあいこってことで」


佳子に答えを聞くよりも先に、答えが来てしまった。

佳子が手招きすると、二人の男性は並んで座っていた私たちの向かいに並んで座った。

どっちの人が彼氏なんだろ?

二人ともスーツを着ている。

佳子と話している人は、背が高くいかにもイケメンという空気を醸し出している。

もう一人は短髪で愛想のよさそうな顔をしている。イケメンよりは低いけど、多分175cmぐらいはありそうだ。ってゆーかこの人どっかで見たことあるような気がする。


「おい。紹介しろよ」


イケメンのほうに催促されて、忘れていたかのように私を紹介する佳子。


「こちらは私の同僚で高倉真琴。まこちゃんて呼んでね」

「ちょっと佳子!」


初対面の人にいきなりまこちゃんなんて呼ばれたら、会話が成立しないよ。

佳子の腕をつかんで抗議。


「高倉真琴です。よろしくお願いします」

「こちらこそよろしくね。高倉さん。俺は山田五郎。んでこっちが」

「佐々木和です!よろしくお願いします!」

「よ、よろしく」


佐々木さんの声が思っていたよりも大きくてびっくりした。

この人も人見知りなのかなぁ?

ここまで読んでいただきありがとうございます。

なにげに毎日投稿出来ていたのですが、さすがに難しかったです。


のんびりと続けていきたいと思っています。

気に入ったらお付き合いください。

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