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栄養ドリンク男・in アニメショップ

結局、先輩の日本語が理解できないまま、アニメショップの中に入ってしまった。

店内はすごかった。

なんて言えばいいのかわからないけど、すごかった。

よくテレビで『オタクの聖地・秋葉原!!』なんて言ってるけど、ここも十分すごいと思う。

なんかキラキラした目の大きい女の子が並んでる本だったり、裸に近い格好で横になってる絵柄の枕カバーなんかもあって、目をそらしてしまうぐらい恥ずかしかった。


「先輩もこーゆーの好きなんですか?」

「いや、よくわからんけど嫌いじゃないよ」


なんか先輩の意外な一面を知ってしまった気がして申し訳なかった。

独り言は控えるように努力しよう。


「なにが申し訳ないだ。友達のプレゼントだっていってるだろうが」


また声にだしてたらしい。

気をつけようがないぜ。


「で。どれなんです?なんとかなんとかって」

「コードゼアスな。まぁ予約してるからレジに直行さ。そのへんで待ってろ」

「待ってろったって・・・」


こんな無法地帯に放置されても困る。

先輩め。みんなにバラしてやる。

とは言ったものの何をしていれば良いのか。

とりあえず本でも見てみるか。

ん?この本見本って書いてる。暇だし読んでみるか。


3分後


なんだこれ!めっちゃ面白いな!

オタクって言うもんだからてっきり美少女ばっかりかと思ってたら、こんな普通のギャグ漫画まであるのか。


「お待たせ。ってなんだお前。きもいな」

「あ。先輩。これめっちゃ面白いですよ!」

「ん?あぁこれか。俺も読んだわ」

「持ってるんですか!?」

「いや、友達に借りた」

「このまま買ってみようかと思ってるんですけど」

「あー・・・今日は付き合せちゃったしな。このあと友達に会うんだがお前もくるか?そこで借りれるかどうか聞いてやるよ」

「いいんですか?だって誕生日って」


普通誕生日と言えばパーティ=仲のいい人たちで集まる=よそ者は帰れ!


「俺なんかが行ってもいいんですか?」

「別に問題ないだろ。二人でラーメン食べるだけだし」

「ラーメンですか?」


誕生日にラーメンとは珍しいな。

ケーキとか買っていったほうがいいのか?

ってゆーかラーメンって聞いたらお腹減ってきた。


「どうせ誕生日だからって俺が奢らされるんだし、お前の分も奢ってやるよ」

「じゃあ行きます」

「現金なやつめ。じゃあ行くか」


先輩が奢ってくれるなんて珍しいからな。

気が変わらないうちに奢ってもらおう。



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