栄養ドリンク男・嬉しさ全開
いやーついに付き合うことになっちゃったなー。
こんなに急展開でいいのかなー。
ただ見てるだけで良かったのに付き合うとか!
超嬉しい!
今の俺はとても浮かれていた。
もちろん態度には出さずに心の中ではしゃいでいた。
「あ。忘れてた。どうしよっかな」
浮かれすぎてわすれてたけど、昨日、高倉さんを家まで送り届けたあと、家に帰って山田さんから借りた紙袋から本を取り出してみると、角が折れたりした本がいくつかあった。
きっと兄貴が突っ込んできて落とした時だよなぁ。
あれ以外は思いつかないし。
気がついたのが夜遅かったから、仕事が終わってから聞いてみようと思い、仕事中の今に至る。
「よし。今日は早く帰れそうだなーっと」
「和。なんかいいことあったのか?」
「まぁ少し」
高倉さんとの関係はあまり言わないほうがいいのかな、と思い適当にごまかした。
そのへんもついでに聞いてみよう。
「ところでこのあとなにか予定あるか?」
「何もないですけど・・・またですか?」
「今日は違うよ。ちょっと行ってみたい店があるんだ」
「前みたいのは勘弁してくださいよ?」
「だから違うって言ってるだろが」
バシッと背中を叩いて去っていく先輩。
どこに行くんだろ?
色々考えながらでも仕事は終わるもので、まだ少し残っているという先輩を残して先に職場を出た。
それでもいつもよりは少し早めに上がれた。
そうだ。連絡しておかないと。
まだ高倉さんは仕事かもしれないし、電話じゃなくてメールにするか。
『仕事お疲れ様です。山田さんに借りたマンガなんですけど、下に落とした時に本の角が折れちゃったみたいなんですよ。これって怒られますかね?』
よし。ばっちりだ。
普段も絵文字とか顔文字を使わないけど、入れたほうがいいかと少し迷った。
でも高倉さんなら大丈夫だろうと思い、普通に送った。
送信っと。
先輩遅いな。よしコンビニだ。
昨日と同じようにコンビニに入ると、栄養ドリンクのコーナーに行った。
「今日は先輩だしこれでいいや」
100円のエヌカップを手に取り購入。
そしてコンビニの前で一気飲み。
「プハー!」
スマホが震えた。
メール受信。高倉さんからだ!
『ちょっと佳子にメールして聞いてみる』
今日は佳子さんは休みだったのだろうか。
まぁ返信を待つか。
「やっぱりここだったか。お待たせ」
「お疲れ様です」
「よし行くか」
「どこ行くんですか?」
「ん?居酒屋」
今回は普通の場所だった。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
明らかに更新速度が上がっておりますw
話が落ち着いたところで、やっとコメディー路線に向かうことができそうです。
でも言うことを聞いてくれないキャラ達が言うことを聞いてくれるのかどうか・・・
まぁそんなこんなで、予想通りかもしれませんが、次回は先輩回です。
では次回もお楽しみにー!